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シラス感想 「2024年、世界は変わるのか」【深掘りゲンロン#1】#ゲンロン240125

「平和について考えたい」という思いを持つ、国際政治学者・三牧聖子さんに会えて良かった回!

▼YouTubeだけでも知見が得られます。
シラスではさらに三牧さんや西田さんの人間的な面があらわれ、西田さん監修の『マンガでわかる社会学』(重版!)の話で楽しく盛り上がる場面も。バーで、海から、ドライブで・・・どこからでも急に現れて社会について親切に教えてくれるスタイリッシュなオルタナティブ・ニシダ先生のマンガだそうです。
シラスでは上田さんも加わって充実した時間でした。

〇安定の西田スライド(情報量は多く、字は小さい)
日本の政治について。うんうん。

〇三牧スライド
アメリカの政治について。
トランプ再選、かなり現実味があるらしい。
もしトランプが大統領になったら(もしトラ)という言葉があるそうです。

(感想)
日本では、与党・自民党には良くないところもたくさんあるのに、
野党が相対的に弱すぎて、自民党がずるずる政権に残っている。
そしてそれはアメリカも同じなのかな・・・と思った。老バイデンvsトランプ・・・トランプも十分おじいちゃんだと思うのだが・・・。
共和党の少なくない人々が不正選挙はあったと信じている、という調査結果。
隣の人が自分と全く異なるように世界をとらえているかもしれない。
そんな分断された国でなんとかうまくやっていかなければならないプレッシャー。

〇悪い人だから殺す?
・敵の悪魔化、侵略=犯罪→それじゃ平和に戻れない
・昔の戦争は「国家の敵だから殺す」それだけだった。それが「犯罪、人権侵害」に変容してしまった。そう定義してしまうと絶対に許すことができなくなってしまう。
・ウクライナも、ガザも、正義と悪の二項対立にしていいのか?
・総力戦という夢から覚めよ

(感想)
これはすごい指摘だなと思いました。
立て続けに起きた、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルのガザへの侵攻。これについて「歴史的に複雑な経緯が・・・」「侵攻された側も侵攻前にこういう経緯があって・・・」ということを考え始めると、どうもがんじがらめになってしまい、その先のこと(どうやってこの事態を終わらせるか)が考えられなくなっていました。
そもそも、どちらかが正義でどちらかが悪、という考え方ではなく、別の軸で考えないと終わらない。終わらせられない。
登壇者の冷静なご指摘がありがたかったです。
上田さんが加わった後、「相手を知ろうとすることすら許されない空気」への言及があって、それもおかしいと思いました。
相手を知らなければ何も始まりません。
相手を悪魔化してもいいことはなく、相手も同じ人間、というところから出発しないと何も始められないと思いました。これはトランプ支持者と共存していかねばならないアメリカも、格差で分断が進む日本も同じだと思いました。

〇間(はざま)栄次郎『ガンディーの真実: 非暴力思想とは何か』が面白いらしい!

〇リベラルの意味の混在

〇ウォク小説(©東さん)とグレタさん

(感想)
個人的に一番興味深かったのがここ。
グレタ・トゥンベリさんにもぜひ、炭素排出量と環境破壊の観点からあらゆる戦争に反対と主張してほしい。
戦争は環境に悪い!

ボリュームたっぷりだったので、消化しきれていないところもありますが、三牧さんと西田さんの素敵な面がたくさん見られて、後味のいい番組でした。
西田さんの若い頃の話を東さんが深掘っていくのも楽しかったです。●のサイボーグ・・・(笑) 
深堀りゲンロン、とは、もしかして登壇者のことを深堀ることなのではないかと思ったりしました。長時間番組ならではです。

冷静ながらもときに楽しく、硬軟とりまぜてお話してくださる三牧さんに、コメント欄も盛り上がっていたと思います! 私ももっとお話が聞きたいです。ぜひまたゲンロンカフェにお越しいただきたいです。


▼第一部:YouTube(無料)
三牧聖子×西田亮介×東浩紀「2024年、世界は変わるのか【深掘りゲンロン#1】──特別無料配信」
https://www.youtube.com/live/eQP_YE4mQB4?si=JwimpuqiiP-omm1b

▼第二部:シラス(有料)
三牧聖子×西田亮介×東浩紀(+上田洋子)
「2024年、世界は変わるのか【深掘りゲンロン#1】──第2部(有料)」
#ゲンロン240125 #深掘りゲンロン
https://shirasu.io/t/genron/c/genron/p/20240125

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