Resilireの1年の振り返り。強い組織を作る上で得た学びと2024年の抱負。
「データでサプライチェーンをアップデートする」をミッションに日々頑張っております、Resilireの津田です。
2023年の振り返りと、そこから得た学び、そして2024年の意気込みを書きたいと思います。
また、この度元旦から発生している能登半島での地震で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
一日も早いご復興を心からお祈り致します。
Resilireもサプライチェーンでの影響箇所特定及びサプライヤーとのコミュニケーションで元日から稼働しています。
微力ではございますが、弊社と致しましても出来る限り被害を最小化できるよう、ご支援をさせて頂く所存でございます。
2023年の振り返り
2023年を、チーム、ビジネス、プロダクトの観点で振り返ります。
■ チーム : 社員は3名から13名に!高い能力密度と強いカルチャーに
Resilireの組織は、22年末に正社員が3名だったところから、13名になりました。
この一年でResilireは非常に能力密度が高い組織になったと感じています。
Resilireの人の魅力は、優秀であることは勿論のこと、何より人格的に成熟した、俗に言う「良い人」しかいないことがとても良いなと思っています。
Resilireの人たちの特徴は、全員が純粋にResilireで世界を良くしていくことに好奇心を頂いていて、高揚感を持って仕事をしていること。自己評価に捉われず、チームの目標に集中していること。
ハードなことがあっても、人を責めたりせず、笑いながら「しんどいよね〜、でもこれ乗り越えたらもっと組織として成長できるぞ!」と言いながら皆で乗り越えていってます。
チームで課題に向き合うと、向き合った数だけ、絆が深まり、背中を預け合える信頼できる仲間になってきています。
誰かに責任を押し付けず、愚痴を吐かず、皆で逃げずに課題に向き合う!
これはとても難しいことですが、それができているのはResilireにいる人それぞれが素晴らしい人格を持っているからと言えます。
■ ビジネス : MRR5倍成長、解約率0%、1兆円を超える製造企業への数多の導入
MRR(月間経常収益)としては1年で5倍成長、解約も無く成長しています。
また半年でMRRが2倍以上にアップセルするお客様の事例も出たりと、少しずつプロダクトの価値を証明できてきています。
また、導入頂いているお客様での成功事例も公開でき始め、少しずつですが、お客様のサプライチェーンの持続性に貢献でき始めています。
今まで取引慣行上困難と思われてきた調達先のサプライヤー構造の見える化も、Resilireが存在することで実現でき始めていて、仮説が証明されていくプロセスを見ることはとてもワクワクすることです。
これもプロダクトが未熟な時から信じてくれているお客様や、チーム、株主の方々のご協力のおかげだと思っています。
■ プロダクト : リアーキテクチャと大幅なリニューアル
ここ1年以上、スケーラブルなプロダクト基盤にすべく、プロダクトのリアーキテクチャを実施してきました。また、同時に大幅なリニューアル開発を行ってきました。
無事リアーキテクチャは完了し、新しい環境でリリースされました。プロダクトのリニューアルはまだ継続中ですが、3月で完了する予定です。
リニューアルは、ここ数年お客様から頂いた要望や、マーケットから得たインサイトを元にした大幅なアップデートとなっており、全く新しいプロダクトに生まれ変わるくらいインパクトのある進化だと思っています。
リニューアル後のプロダクトはお客様に既に何度もデザインを見せながら擦り合わせており、お客様にとって非常に価値があるものになっています。これから実際に提供し喜んでもらえるのが楽しみです。
一つだけResilireの進化をお話させて頂くと、サプライチェーンに関する統合的なデータベース管理を実現する「Resilire DB」をリリースしました。
このプロダクトは、モノづくり企業で、調達している先のサプライヤーや購入している品目に関するデータを統合的に管理できないことで、サプライチェーンの最適化が推進されづらい課題を解決するものです。
企業毎にサプライチェーンに関するデータが効率的に正規化されていくことで、今後Resilireが目指す、モノづくりバリューチェーンに存在するすべての企業のデータを繋ぎ全体として持続性を実現していくことに向けた一つの施策と考えています。
既に1兆円を超える企業で導入が決まっており、ニーズの高さをしっかり感じています。今年はさらに新たなプロダクトを生み出していく予定で、楽しみです。
組織が強くなった要因と気づき - カルチャーの醸成
事業の成長は、組織としての遂行能力が急激に高まったから生まれている側面が大きいです。
なので、組織が強くなった要因とその気づきを書きたいと思います。
組織が強くなった理由は、大きくはカルチャーと採用にあります。
カルチャーから話していきたいと思います。
この一年、数多の失敗を繰り返しながら強いカルチャーを醸成してきました。
その失敗の要因を振り返ると、だいたいは「採用でのアンマッチ」か、「バリュー体現に強い意志で向き合えていなかったか」のどちらかだなと思っています。それぞれお話しします。
■ 採用でのアンマッチを防ぐためにしたこと
採用でのアンマッチはどちらも幸せにならないので、お互いのマッチ度の判断には焦らずしっかり時間を使うべきだと思います。
大事な気づきは4つありました。それぞれ話したいと思います。
①採用候補者の魅力を引き出すコミュニケーションを意識する
候補者が口下手だった時にその人の魅力に気付けずお見送りにしてしまいそうになったことがありました。もしお見送りしてしまっていたら…と考えるとゾッとするくらい良い人を逃しそうになりました。採用する側が、魅力を発見できるよう意識し質問を投げかける必要があるなと気づきました。質問の回答が理想でなくても、深掘りするとその人の魅力に気づける事があります。
②見極めを行う面談は必ず複数人で実施する
見極めについて、1人で行うと殆ど見極めきれませんでした。笑
1人で面接をすると違和感を気づかず無視してしまうので、2人以上で行うようにすることで見極め精度が非常に高まりました。
③会社の魅力と実情を素直に伝え、候補者の人生にとって自社が本当に良いのか、相手の立場で考え抜く
採用面談での会社説明については、魅力の説明に加えて、会社の実情をオープンに伝えることが大事だと思っています。面談時点と入社後でネガティブなギャップがあると、短期では採用がうまくいったように見えても中長期的には悪影響になることがあります。人と人、当たり前ですが信頼が大事。
また、候補者の人生にとってResilireに来ることが本当に価値があるのか、採用する側が本気で考えられるかも大事だなと気づきました。
候補者視点では、会社が魅力的であることと同じくらい、自分の人生に向き合って貰えたと感じられると印象は違う気がします。また、もしご縁がなくても候補者にとって良い時間になる気がしています。
Resilireとしても、その人の人生にとってうちに来る事が1番と思えていたら自信を持ってオファーできますし、入社後のサポートもしやすい気がしています。
④人として好きになれそうか
これらを経て、最後の最後、その人を好きになれそうか自分に問いかけています。
優秀だし仕事の向き合い方はResilireのバリューに合うけど、なんか好きになれなさそうな気がする…と薄ら感じた人は、後からその違和感は正しかったとわかったりします。薄らとでも感じたらその理由をしっかり言語化した方が良いという気づきです。
ちなみに自分が好きになれない人は「邪悪さが強くある人」で、善良な心がある人は好きになれると思っています。
なんとなくですが、好きじゃない人と仕事するといつかハレーションが起きそうな気がします。これはまだ直感レベルですが。
総括ですが、短期的な採用目標の達成に目がいくとどうしても安易に採用する方に流れがちですが、中長期でカルチャーを守るために、時に立ち止まって、会社の成長と個人の人生の重なりをしっかり見つけて、良いマッチにできるよう今後も意識していきたいなと思っています。
■ バリューの体現を組織で実行していくためにしたこと
次にバリューの体現に向けてしたことについてです。
結論から言うと、バリューをドキュメント化して認識を統一し、それぞれで相手を思い遣ってフィードバックをし合うカルチャーをつくったことです。
まだまだではありますが少しずつできつつあります。
誰もが自分の弱さが出ることがあり、バリューを無意識に体現できていない時もあると思います。
その時にすぐに本人がバリューに沿わない発言や行動をしてしまったと気づけるよう促し、是正していける仕組みが必要だなと感じています。
一人一人と対話して、丁寧にバリューの認識を合わせながら、バリューの体現を進めていきました。
Resilireに関わる人が自分の根本的な課題に気づき、変化し、人生をより良くしていけるきっかけになる場にしていければなと思っています。
この一年で、採用面談の改善とフィードバック文化の醸成による影響か、バリューの体現が強まりました。
チームとしての結束力が高まり、皆が気持ちよく事業の課題に向き合えていると感じます。事業が進捗し、皆が毎日楽しそうにしていること、会社の雰囲気が非常に良いこと、これは何よりもの証拠だなと思っています。
人と人が掛け算が生まれるとはこういうことなのか!と日々カルチャーの持つ効果を実感しています。
ただもっと良くできるポテンシャルを持っていますので、今年も引き続きカルチャーに向き合っていきたいです。
組織が強くなった要因と気づき - 採用の加速
最近は、Resilireの採用がすごい!と言って頂くことが増えた気がします。
要因としては「魅力的なメンバー」、「事業の生み出す価値の大きさ」の二つが大きいと思います。カルチャーもありますが、この二つを話ししたいと思います。
■ 魅力的なメンバー
Resilireの採用を語る上で外せないのが2人目で入社した人事の伊弉末さん(Matty)です。
優秀な人事が初期にいることは非常に重要だと気づかせて頂きました。
Mattyの強みは事業の生み出す価値を代表と同じくらい信じていて、会社を伸ばすことに夢中になっていることだと思います。
代表と同じくらいの熱量がある人が人事としていることで、採用に対するアクションが増え、巻き込める人が増え、素晴らしい方と会える機会が格段に増えました。
加えて採用面談が改善され、アトラクトも見極めも強くなりました。採用にフルで向き合える人がいることで、採用の課題にも気づきやすくなりました。
また、魅力的な人が入社する度に、Resilireの採用力が高まっている気もしています。候補者の方に、こんな人と仕事したい!と思ってもらうことが増えたのかもしれません。
また、魅力的な人の紹介で会う方は魅力的で、リファラル採用も加速してきました。
「優秀な人を採用するのではなく、優秀な人を引っ張ってこれる人を採用する」これは弊社の株主でもあり、Gunosyの現代表でもある西尾さんから頂いたアドバイスです。
西尾さんの言葉通り、Matty含む全メンバーが優秀な人を採用できる魅力を持っていて、それが採用の加速を生んでいます。
また、Mattyの巻き込み力もさることながら、メンバー全員が採用の重要性を理解していることも重要なポイントでした。
全員で採用をしていく!この雰囲気が大事です。
■ 事業の生み出す価値の大きさ
結局一番大事なことは事業が生み出す価値だと気づきます。
常にここに向き合い続けないといけません。
優秀な人は、「社会にとって意味のある難しい課題を解きたい」と考えている人が多いと思います。優秀な人にとって、解きたいと思える課題を発見できているかが重要だなと感じています。
Resilireは、この1年で事業仮説の検証が深まってきました。
サプライチェーンのリスク管理領域におけるプロダクト価値の証明に加え、隣接領域の課題と、解決する為の戦略の解像度が高まり、課題を解決した時に与えるインパクトの大きさをより認識できるようになりました。
検証が進めば進むほど、Resilireの事業の生み出す価値を伝えやすくなり、魅力的に感じて頂ける方が増えていっているように感じます。
今後も社会に大きなインパクトを生むような、重要で難しい課題を発見し続け、その課題を解決していくことにワクワクしてくれる方と一緒に取り組んでいきたいです。
少しでも興味持って頂けた方は、是非一度お話しさせて頂けますと嬉しいです。転職をすぐすぐ考えていなくても大歓迎です。
https://recruit.resilire.jp/
2024年の抱負
お客様も増えてきて、期待も大きくなっている中、プロダクトとして提供できる価値を早く高めていかねばと危機感を感じています。
元日の能登半島での大地震では、導入企業において影響可能性のあるサプライヤーや品目の把握には貢献できつつも、まだちっぽけだなと無力感を感じております。
Resilireがモノづくりに関わる企業を支えるインフラになれるよう、早くプロダクトを進化させたい。その気持ちが1番強いです。
本年は、プロダクトの進化、顧客のサプライチェーンリスク予防における提案の質を大幅に向上させることにフォーカスできるよう頑張ってまいります。
最後に
改めて、能登半島地震で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
初動において、私たちができることは限られていて無力感を感じますが、必ず貢献できるタイミングがあると信じて、事業の価値創造に努めていければと思います。
まずは寄付から、皆で支えていければと思っております。
能登半島地震への寄付をお願いいたします。
https://donation.yahoo.co.jp/
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