はじめまして。

私はゆうだいと申します。仙台で建築を学んでいる大学生です。

昔から言葉で自分の感情や考えていることを表現することが苦手で、それを克服しようと思いnoteをはじめました。

最初から面白い文章や、賢い文章を書こうとせずに、自分の中から正直に出た言葉をなるべく書いていこうと思います。

さて、私がいま勉強している建築の分野は基本的に、建築と空間をデザインする学問です。理系というほど数学や物理で全ての問題を論理的に解決するわけでもなく、かといって文系というほど全て感覚や感性に従い直感的に解決するわけでもない。どっちつかずな、だけどどっちにも共通しうる、そんなところが魅力だと思います。

空間は様々な要素が入り込んで出来上がるもので、従って「よい空間」も様々な要素によって決定されます。それは壁の質感だったり、窓から差し込む光だったり風だったり。はたまた隣の家から聞こえる音や漂ってくるにおいなんかも十分空間を構成する要素として挙げられます。人間を主体に考えれば、人間の五感に影響を及ぼすもの全てが建築空間を良くする要素となりうるわけです。

それを考えれば、空間において、図面や模型を検討してできるものはほんのごく一部に過ぎず、実際にはどう建てるか、それを誰に頼むか、どんな家具や窓を設置し、誰が住むかがよい空間、よい建築を決定するファクターになると思います。

いまだ類を見ない新しい建築を発明する建築家や企業に勤める設計士は建築によって変えられること、建築家によって作り出せることがほんのごく一部である事を自覚しながらも、各々の理想に少しでも近づけるために頑張るんだと思います。

昔はテレビに出てくるスターなんかに憧れて、大人になったらたくさんの人々を幸せにできる仕事につきたいと思っていましたが、最近ではその順序は逆で、

「目の前の数人を幸せにできる可能性のあるものを作ることに少しだけ関わることができた」

という体験を少しずつ積み重ねた人が結果的にたくさんの人を幸せにする、大きな仕事を出来るんだな、と感じております。建築家はまさにそういう職業で、音楽家のように作品を何万枚も複製して同時に多くの人に届けるということはできず、クライアントの笑顔と幸福のために一品限りの建築を作る。

この文章も、数名のどなたかの幸福につながる微力ながらの手伝いができたらというモチベーションで続けようと思います。

これからよろしくお願いします。

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