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【第1回note小説大賞】のゲスト審査員をさせていただきました!ので、その時のお話を!

300文字小説でも有名なnoter、海見みみみさんが主催した【第1回note小説大賞】でゲスト審査員を務めさせていただいたゆこびんです、こんにちは!(●´ϖ`●)
本日は、ゲスト審査員になってから実際に審査するまでのお話を書いてみたいと思います!いつもにまして真剣なゆこびんをご覧いただけます!(笑)


*****


みみみさんからゲスト審査員のオファーがあった時は
「え?私???( •̀ㅁ•́;) 小説??? 小説は専門…じゃないよね…」
というのが正直な気持ちだった。
私は小説を書かない。ついでに言うとたまにしか読まない。最近読んでいる本はもっばら技術書ばかりだ。

自分が小説の審査をする人間としてベストな人材か?と問われれば、それは「ノン」であろう。ただ、知り合ってそんなに時間が経っていないとはいえ、みみみさんとは「ものを作ること」や「作品について」いろいろと熱く語り合った仲である。
ゲスト審査員…
おそらく私の「作品に対する見方や考え方」を評価してくれてのことだと思う。また、書き手以外の視点も欲しいと思っている違いない、とも思った。
私が審査員にふさわしい理由がそれくらいしか浮かばなかった。

それが正解であれば、だ。
私は期待に応えねばならぬ。この申し出を受けないでは女がすたるというものだ。そう思うことにしよう。
私は、みみみさんに返事をした。

「えー!私でいいのかな〜? 頑張りまっす!( •̀ㅁ•́)」
『お前、全然「いいのか?」なんて思ってないだろう?』という完全に自己完結した返事は、私のアンビバレントな心を端的に現していると思った。

かくして、私はnote小説大賞のゲスト審査員になったのである。

今回、ゲスト審査員をするにあたって、私はひとつやってみたいことがあった。それは「note小説大賞の応募作品を一切読まない、コラボ作品も一切見ない」ということだ。
私のフォローしている人々の中にはnote小説大賞に作品を応募している人もいる。「名前を知っているから、知り合いだから」という理由で作品に対する評価が変わるのか?と問われれば、それも「ノン」である。ただ、作品を読む時期を揃えたい、というのがあった。note小説大賞の作品up期間は1ヶ月。作品をupする日は作者自由。つまりだ、普通にnoteのタイムラインで応募作品を流れてきた順に読んでしまうと、作品よって触れる時間(期間)の長さが変わってくる。その違いは、相対評価をする場合に影響が出るのではないか?という危惧があった。それにコラボはこの場合大抵が絵だ。絵は作品のイメージを広げることもあれば限定することがあることを私は知っている。
何もない状態で作品たちに触れたいと思ったのだ。

そして…私の不断の努力の甲斐があってか(?)、10月末日までnote小説大賞の応募作品を(見かけることはあっても)読まずに過ごすことができたのである。

せっかくここまで触れないで来たのだから、作品を読む時も誰が書いたかを知らないで読みたい、と思った。
わがままな私はもう一人のゲスト審査員にお願いして、最終選考に残った作品7つの作者名抜きのテキストファイルを送ってもらった。

ドキドキである。
私が一ヶ月待った作品たちである。
それを読む時が来たのだ。
しょわー( •̀ㅁ•́;)

そうそう、作品というのは前後のつながりでよく見えたり悪く見えたりするものである。私は読む順番をランダムにした。


読んだ。
読んだ。
読んだ。
読んだ。
読んだ。
読んだ。
読んだ。

そして、楽しんだ。
私は気持ちがフレッシュなうちに、各作品の魅力と気になった点をメモ帳にドバっと書き留めた。そして頭の中を整理した。

「…ってか、むつかしくね?( •̀ㅁ•́;)」

note小説大賞の作品を複数読んでくれた人ならわかると思う、評価するむつかしさを。
トマトソースのロールキャベツと上品な懐石料理、ベリーをふんだんに使ったアイスクリーム、アカシアのハチミツが合うクワトロフォルマッジ、魚介系豚骨ラーメン、セイロンウバのミルクティに江戸前寿司と全く違う美味しさの方向性を持つ料理の審査をするようなものだ! あぁ、むつかしい!

・文章自体の魅力
・ストーリー
・構造(骨組み)
・粗密のバランス
・つかみと読了感
・個性

項目にするとこんな感じになるだろうか。
(ちなみに、私の中の重要度はこの順ではない)
私は自分の好みについてはあまり重きを置かない。それよりも作品としての完成度を私は重視したい人間だ。また、力(ちから、説得力と言えるかもしれない)も。

この考え方はどこから来ているのか?
稚拙ながらもものを作るということに真剣に取り組むようになってから、私はいろいろな作品にふれた。
そして、自分の好みや考えを超えたところに「何かすごいもの」の存在があり得ることを知った。それは(自分は全く望んでいなかったが)とても良い経験だった(と思われる)。

閑話休題。
私は作品を評価する際に数値化していくやり方は好きでないので、今回も数値化はしなかった。そのかわりに各作品ごとに他の審査員たちに伝えたいポイントをまとめた。

そして、これを持って選考会の場に臨んだ。

選考会は主催のみみみさん、そしてもう一人の審査員にゃろさんと行われた。二人の各作品への評価を聞くことは面白かった。自分と同じような意見もあれば違うものもあった。私も夢中になって各作品について語った。作品について意見を交換し合うのはとても楽しかった。友だちと映画を見た時に感想を語り合うことはあったりするが、こんなに真剣に話し合う場は初めてだったと思う。(一番細かいことを言うのは自分だったことがちょっと笑えた。)
そして、結果は…みみみさんの発表した通りである。



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ということで、いつもとは違う?真面目なゆこびんの一面が見れたかと思います(笑)

私は、「評価をする、そしてそれが(その作品の)一つの結果となる」ということは、その判断に責任を持たねばならないことだと思っています。このコンテストに関わったたくさんの人たちからの「評価に対する評価」も受けてしかるべきと思っていますので、「意見がある」人や「私の考えをもっと知りたい」人もコメント欄へどうぞ!


最後にひとつふたつ。

当たり前のことですが、
何らかしらの賞を取った作品、そうでなかった作品、
その違いは単純な「優劣」とは言えません。
もちろん、ある観点からの優劣とは言えるでしょう。人によって何を重きを置くかは違うハズで、審査員が違えば違う結果になったと思います。賞という形で評価されなかった作品の中にも、魅力的なものや人の心を動かすものがありました。もし賞がとれなかったことでがっかりしてる参加者がいるなら理解して欲しいと思います、それは評価のひとつであり全てではないことを。


そして、
この企画を立てて頑張った(現在進行形だけども)みみみさん、
作品を書いた著者のみなさん、
コラボしたみなさん、
告知してくれたみなさん、
作品を読んでくれたみなさん、
感想をくれたみなさん、
応援してくれたみなさん、
こんなにステキな企画のゲスト審査員をさせてもらったことを光栄に思っています。
みなさん、ありがとうございました!(*´∇`*)



ということで、今回の【第1回note小説大賞】の作品たちが一冊の本になります!コラボ作品も一緒に入るとか!(o´∀`o)
376ページということで、超分厚い本になりそうです。
ただいま、みみみさんのnoteにて受付中です!

完全受注生産です。11月30日締め切りなので、まだの方は急いで〜!!ε〜(;@-@)

第1回note小説大賞・同人誌販売のお知らせ【一般販売】
https://note.mu/umimimimimi/n/nfc69267a171f





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