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night trip / kasai takara さんの曲

twitterを通して知ったkasai takaraさんという作曲家さんの音楽が大好きで、今日も何気なくkasaiさんのプロフィールページを開いたときに公開されていた「night trip」という曲。

もうなんていうか、ものすごく好きだった。好きというか、初めから自分の心の中にあったものが形をもって浮かび上がってくるような不思議な心地がした。

いうなればOSのクリーンインストールのような感覚。未来に生きるアンドロイドたちが、この曲の信号を受け取って初期化されていく様を思った。その信号はきっと彼らにはこのような音楽として知覚されていて、夢を見ているような心地なのだろうなと思う。

死は眠りの兄、という言葉がある。赤ん坊が眠くなると泣くのは、死と眠りの区別がつかないからだという話を聞いたことがあった。それが生き物としてとてもピュアな姿なのだと今は感じている。

この曲を聴いていると、自然と呼吸が整ってくる。心臓の脈動が感じられ、全身の細胞が体の中心から外側に向けて徐々に調律されていく感覚がある。魂の形が整っていくような気さえする。

出会うべき音楽に出会ったとき、私は泣いてしまうのだけど、今回がそうだった。遠い遠い宇宙の故郷の星に魂だけ帰り着いたような、それでいて体はこの星で一生を終えることを自覚したような、なんともいえない感覚になった。

一晩中聴いていたいような気持ちだけど、魂が外の世界で迷子になってしまいそうな気もするので今日はここまで。この記事を書く間もずっと聴いていた。

そんな音楽を生み出してくださったkasaiさんに感謝を込めて。
おやすみなさい。

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