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絵を描くということ②

今日はずっとキャラデザをしたかったメリッサというキャラクターの絵を描くことができた。とても可愛く描けたと思う。

昨日、こんな記事を書いた。

私が絵を描くときに「視界にオーバーラップして見えた映像を写し取るようにして描く」というような話をしている。改めて言語化してみると、私はどうやら「正しくて魅力のない絵を描くくらいなら、正しくないけどイメージと齟齬のない絵を描きたい」と思っているらしかった。

目の前のイメージを写し取る

今日はメリッサの絵を描きながら、ひたすら目の前に映るイメージを掘り出していった。鉛筆画が好きだから、線を線画として扱わず、その感じのタッチで明暗をつけるなど少しだけデッサン寄りの描き方をした。

とても華奢な体つきは、漫画やアニメのキャラクターにしてもちょっと誇張が過ぎるかもしれないと思ったが、見えているイメージにしっくりくるのがこの比率だったのでそのままにした。

実は夜になって肩幅を少しだけ広げる修正作業も試してみたのだが、それだけで絵の意味がまるで変わってしまった気がしたので戻るボタンで工程を戻した。やはりしっくりくる、現時点では。

正しいことが魅力的であるとは限らないのだと改めて思った。

自撮りのトレスも試してみたが……

まだなんとなく描き足りない気がして、夕食を終えてから別の絵を描き始めた。トレス(なぞり書き)素材として、パッと浮かんだイメージに近い構図になるようiPadで自撮りを用意した。録画→良さそうな構図の瞬間を選んでスクショする、という手順だ。

それをお絵かきソフトのProcreateに読み込んで、不透明度を下げて、線をなぞるようにして別レイヤーに線画の下書きを描いていく。もうこの時点でダメだった。

描きたいキャラと比べて私の顔では目が細すぎるし、頬骨が張りすぎている。顎も長い。それに動画の画角のせいか、画像自体が歪んでいてそのまま描くと肩幅があまりに広くなりすぎた。せめて自撮り補正アプリで撮るんだった

そんなものをガイドに下書きをするものだから、いくら筆を進めてもイメージには近づかなかった。終始「どうすればいいんだ……」と焦りながらあの手この手で修正を試みるも、本当に無理だった。
持っているイメージと自撮り画像が干渉し合っていて、いちいちイメージを思い出して修正案を探すという作業が本当に地獄のように辛かった。どうにもならなかった。

自撮りを使うなら、トレスではなく写真を見て描くようにすべきだと思った。自撮りが作業画面にオーバーラップしている状態では、イメージを思い出すのが難しすぎるから。

挑戦できたことにホッとしている

とはいえ、今日は2回も絵を描くということに挑戦できたのだから上出来だと思う。一昨日まで絵を描くのが怖いという精神状態だったから、挑戦することができて本当によかった。これからも少しずつ自分のスタイルを見つけていくための実験をしていきたい。燃え尽きないように気をつけながら……。

ちなみに間に挟んだ作曲作業は惨敗した。絵を描いていると、音楽に対する感度が鈍る気がする。たぶんそれぞれ脳の違うプリセットを使って作業しているのだと思う。絵を描いている自分と作曲をしている自分が同じ自分だとはどうしても思えない。扱いにくいと思うこともあるが、いつかそれらが統合される日は来るのだろうか。

ここまで読んでくれてありがとう。
おやすみなさい。

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