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木炭デッサン風のキャライラストを描いた話

新しいイラストを描きました。聖騎士シリーズ(創作)のイメージボード的なものです。

■今回のテーマ

・木炭画風にする
・抽象画の制作で得た感覚を活かす

突然描きたくなったので、Procreateの木炭ブラシを使って描きました。

具象の風景というより、描きたいモチーフ(人物)を引き立たせた記憶の中の景色というイメージで描けたらと思っていたので、達成できて満足です。

「始祖の檻」完成イラスト

中性的な顔と体にしようと思って描きました。「ヒト」という種の美しい部分を集めた個体のイメージ。神の寵愛を受けた者。

私はどうにも中性的なキャラクターに魅力を感じるらしく、そういった顔や体つきの人物を描きがちです。

長髪 ver.

途中でレイヤー分けて髪の長いバージョンも描いてました。Twitterに先に投稿したのは長いほう。そこからこのnoteを描くまでに何度か加筆してます。

■ 絵ならではの嘘

今回は絵ならではの嘘をたくさんついています(演出ともいう)。

再掲

白い服を浮かせるために肩周りの輪郭に極端に暗い色を入れたり、右側の地面と一緒に左腕のトーンを落としたり、左からの日光を感じさせるために画面左端の白っぽい部分を濃い色で囲んだり。地平線が水平じゃなかったり。

いつも描いている抽象画みたいに、理屈ではなく心象の操作のために手を入れた箇所が多くありました。それが実際に絵の中で”機能して”、改めて驚いたんですよね。

あ、意図さえあればこれくらい大胆に嘘をついてもいいんだ、って。

それに付随して思い出したのが、美術予備校での経験でした。

昔から濃淡で描くの好きだったんだよね、形を掘り出していくみたいで

美術予備校時代に、ブルーの画用紙に鉛筆と白のパステルでデッサンをするという課題があったの
ベースの色が真ん中で、それより明るい色と暗い色で描く練習だった

そこで「意図したところにハイライトが入る」という経験をして、めちゃくちゃ描きやすいなと思ったのよね
Twitterより

その時の感覚がふと蘇ってきた気がしたのでした。理屈でイラストを描いていると使えない領域の感覚だったので、ずっと忘れていたみたいです。

その後あまり訓練してこなかった感覚なのですが、思ったより馴染む感じがあるので、何枚か続けて描いてみてもいいかなと思っています。

■ まとめ

絵に色がないことに落ち着いている自分がいる……最近色に疲れ気味だったのかもしれません。

制作時間は加筆も含めて1時間半でした。割とコスパは良さげです。

白黒で描き溜めておくとあとからグリザイユ画法でカラーにすることもできるかも。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!

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