寸劇用イラストの進捗 〜デイルズ編〜
先日進められなくなったと嘆いていた絵の色塗りに着手した。大まかな色塗りは完了したからあとは夕空をドラマチックに仕上げるだけだ。
怖くてまだグラデーションしか背景には置いていないが、雲や太陽を描けば用意していた寸劇のストーリーにピッタリとハマる絵になりそうな気がしている。
今回描いているデイルズというキャラクターのビジュアルには並々ならぬ難しさがあって、自分の絵の癖によって壊滅的にダサくなりやすいポイントが鬼のように散りばめられたキャラクターデザインなので描くときは毎回緊張する。
デイルズを描くときのポイント〜顔編〜
・東洋顔(和服ではなく、韓国や中国の色彩の派手な厚地の衣装が似合う顔)
・蛇顔と狐顔の中間くらい
・女にモテるタイプの女顔
・ただし額を広く丸くすると女性の骨格になるので注意。台形を意識。
・頭の骨格を男性仕様にして描く(★鬼難しい)
・アシンメトリーサイド髪×ツーブロックをオラついた感じに見せない
・目は細くはないが、部下の前ではぱっちり開けない(だるそうに見える)
・口は小さい
・耳はやや小さめ……な気がする
デイルズを描くときのポイント〜体編〜
・スリム体型だが貧弱ではない
・首を細く描きすぎない(特に後ろ側はカーブを反らせすぎると女性ぽくなる)
・手は思ったより大きい
・胸筋はほぼなし
書き出してみると、ほぼ顔に関するこだわりであった。見えているビジュアルがあるのだから仕方ない……。
逆光が好きすぎるという話
お気づきの方もいるかと思うが、今回のイラストもお得意の逆光である。細かい凹凸の描写を飛ばしてしまえるので描くのが楽だし雰囲気が出て好き。シルエットの輪郭周りの光が透ける部分と、空間遠近(空気の層)と、反射光の3つを入れておけば大体絵としてなんとかなる。
あとは全体に乗算レイヤーでかける影を違う色相からのグラデーションにしたりすればなんとなく情報のベクトルが増えて見栄えがするようになる。今回はまだその工程まで行っていないが、おそらく夕焼け空が描き上がった段階でレイヤーを結合したものをPhotoshopに読み込んで加工することになると思う。
こういう最終的な演出作業は大好きだから、全ての工程がコスパの良い演出作業だったらいいのになと本気で思う。ラフを描いたりペン入れしたり形を直したりするのは地味すぎるというか、線1本の調整で得られるリターンが少なすぎると思う。それが苦じゃなくできる人というのは、私から見てとても絵の才能に恵まれているのだと思う。素敵なこと。
作業を進められて安心した
少しずつではあるが確実に完成に近づいていると思う。上手くいくかどうかが不安で夕日を描き始めるのがとても恐ろしいが、明日は失敗するつもりで描こうと思う。
一度失敗してしまえば、あとは解決策をサーチしてそこから立ち直るだけだから。それ以上失敗しようがない。
この考え方はイラストレーターの安倍吉俊さんがyoutubeで仰っていたのを聞いて救われたものひとつ。今日も勝手に救われた。
ここまで読んでくれてありがとう。
おやすみなさい。
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