『脳を鍛えるには運動しかない!』を読んだ

子どもを育てていると、「人間の基本仕様」ってなんだろう、とよく考える。

本書によると、狩猟採集時代に、脳を含む人間の身体の基本仕様ができたという。運動と学習というのは一見関係なさそうだが、学習とは、もともと狩猟をして食べ物を手に入れるとき、次はより上手に狩猟ができるようにするためのものだった。だから、運動したあとに学習効率が上がるように脳ができているとのこと。

運動には脳内物質を整える効果があるので、不安障害、うつ病、ADHDなどの症状も改善するという。一日仕事などをして疲れてもダメで、有酸素運動が必要だそう。

著者は精神科医だが、運動は、投薬と同等レベルの効果があるという。しかし、この知識はなかなか広まらない。病院に行き、処方箋をもらって薬局に行く、という流れが当たり前になっているが、医療システムの中で製薬会社の役割がはっきりある一方で、患者に運動を指導するのはなかなか難しそうだ。患者に一人で運動しろと言ってできるなら簡単だが、特にうつ状態の人には指導する人が必要だろうから、それを考えると薬よりもコストがかかりそう。

私はそれほど身体を動かさない子ども時代を送ってしまったが、子どもはうんと運動させて、身体とともに脳を育てようと思う。そして、子どもを育てる上で親のメンタルヘルスがとても大事だと実感しているので、自分が運動する時間も取りたい。

子どもを預けられるならどんな運動もできるが、預けたくない、預け先がない場合にもできることはいろいろある。以前、マドレボニータという団体の産後エクササイズに行っていたが、ここでは生後7ヶ月までの赤ちゃんは同伴できる。いまはベビースイミングに通っているが、子どもを抱っこしてプールを歩き回っている時間が長いので、親にとって運動になる部分も大きい。ただ、親の運動としてはだいぶ慣れてきた感じもある。個人的には、そろそろ預けて一人でもうすこし激しめの運動をしようかなと考えている。そのほか、子ども同伴で行けるヨガやピラティス等の講座もあるので、近所にないか探してみると良いと思う。

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