ヴェノム

 マーベル・シネマティック・ユニバースの添え物らしい表題作視聴。ヴェノムは本来、スパイダーマンの敵役なのだけど、本作ではヴェノム自身がヒーロー側に回った作品(人間食っちゃうけど)。
 視聴後の感想はただただ岩明均氏の漫画『寄生獣』ミーツ『マーベル・コミック』という印象。なぜなら構造が結構そっくり。

 ヴェノム=シンビオートという宇宙生命体で、地球で生きるためには地球本来の宿主に寄生する必要がある。この設定からして寄生獣そのままという感じではある。漫画と同じく、犬に寄生する場面もあって。
 またシンビオートには他に同類がいて(ライオットという名前)、そいつは人類を滅ぼす計画を立てているが、止めるのがヴェノムで、ヴェノムは宿主のエディとの共生生活を通じて地球に愛着を覚えたってあたりもどことなく。
 エディとヴェノムのやりとりがシンイチとミギーを彷彿とさせるとか、パラサイトという言葉の使い方、人間こそが地球に寄生しているといった人間観や、腕を硬質化させて刃物にしたデザインなんかはまんま寄生獣を参考にしてるっぽかった。

 映画はやはりマーベルだけあって飽きさせず面白い。実は最近映画評全く書いてなかったのは、どうも最後までちゃんと観ることが少なくなったというのがある。途中で「もういいか」となって観るの辞めてばっかだった。
 そういうこともなくちゃんと観れたので、やっぱり視聴者を飽きさせないツボというか、話の組み立て方がしっかりしてるんだろうなと。
 最後まで観れなくなってるのは映画じゃなく、自分自身の問題なんだけどね。

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