マイル22

 マーク・ウォルバーグ主演の表題作を視聴。いやぁ、この主人公、IQがとても高い天才として描かれているんだけど、とにかく性格が最悪。
 他人の失敗や思慮不足をこれでもかって口汚く罵り、その反面で自己評価は異様に高く、他者は自分の足を引っ張るだけみたいな感じで日々過ごしている。
 もちろん、他の登場人物からも「あいつの性格は病気だ」と揶揄されるのだけど、なんで主人公をこんな性格にしたのかは結構謎。その性格じゃないと駄目って感じではなかったので。
 映画の設定としては、決められた時間までに重要参考人をある場所まで輸送しないと行けないが、その人物の死を願う多数に襲われるという『S.W.A.T』シチュエーション。その輸送チームのリーダーが前述したマーク・ウォルバーグ演じる主人公。
 ただ先に書いたように性格が最悪で、少なくとも主人公に寄り添って観るタイプの映画ではなかった。とはいえ、映画そのものは不思議と面白く観れた。
 ストーリーラインもところどころ破綻あるようにも思えたのだけど、映像とアクションが良かったからかもしれない。
 ただラスト、仲間がほぼほぼ全滅して残ったのはマーク・ウォルバーグの主人公だけになるんだけど、そこで「今回は俺の負けだ。次は勝ってやる」みたいな「なに、そのジャンプの打ち切り漫画みたいな終わり方?」とキョトンと。
 あの嫌な主人公を描きたかっただけの映画なのもしかしてと狐につままれた感じに。主人公が最後に見せた優しさで、チームの仲間のシングルマザーを娘に会わせるために送り返すってのも無駄になったのに、主人公が次を期待するってと。
 映画そのものは面白く観れたのが実は結構不思議な感覚。

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