地下二階へ

子供の頃から書くのが好きだった。作文の時間はうきうきしていた。右手の小指を真っ黒にしながら、かならず規定枚数以上書いていた。うざいガキである。
でも、別に上手くはなかった。こまっしゃくれたお子さまの文章という感じだ。それでも人より沢山書いていたせいか、弁論とか、そういうやつには選出されたこともある。読書感想文はてんでダメだったが。市の冊子にどうしても載りたくて6年間頑張ったけど、結局一度も選ばれなかったな。

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文章、なかなか上手くならない。理由は分かっている。格好つけてしまう癖が抜けないのだ。いい子ちゃんになったり、道化者を演じたり、変に筆が滑ってしまう。
本当は、私のあらゆる感情と思考を根から掘り出し、ばんばん俎上に乗せたい。卑しさも純粋さも全て。「すべて私」と納得のいくもの。
必要なのは、冷静さなのか、自己信頼か。どちらもあんまりないな。
自分に一ミリも嘘をつかず、書けるようになりたいです。1秒でも早く。

宇野昌磨選手。あんなに嘘のないアスリート、見たことない。尊敬する。

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