2019

今年も終わる。
令和になり、世の価値観は刻々と変化している。旧態依然とした考えは駆逐され、弱きものが声をあげられるようになった。俯瞰で見れば、現在は歴史の転換期なのだと思う。既に崩壊と変革が起きている。近い未来には、日本でもストリート出身のヒーロー出現や、ペリー的なものの到来があるかもしれない。

個人的にも、今年は濃厚な一年だった。出会いがあり、決断をして新しい道に進んだ。今は周りに助けられながら懸命にやっている。ただ遠からず責任を持たなければならない立場になるため、猛スピードで実力を蓄えることが必至な状況なのだが、いくら勉強しても追いつかず、能力不足を痛感している。四の五の言わずにやるしかないのだが。

基本的に人には恵まれていて、みなドタバタ大騒ぎしながら動き回る自分を温かく見守ってくれている。指導も的確で本当にありがたい。忘年会では「小生意気だがしっかりやってるんじゃない」という分かりやすい評価をいただき、反省と感謝をしながら次に進もうという段階である。

ただ、自分の今年の漢字は「悔」だ。くやしさ、不甲斐なさ、悲しさが大きな原動力になった。意図してはいなかったが。
昨年から今年にかけて、粗雑に扱われたり、悲しい、悔しい思いをしたりという経験が少なからずあった。だからこそ、良い出会いに気がつけたという気がしている。もちろん、今だって色々思うところはあるけど、好きな事が軸にあるので、辛さは以前の比ではない。
ただ、私は知っている。負のエネルギーを糧に進むのって、一時的にはすごいガソリンになるのだが、結局は自分や周りを傷つけてしまう事が多いのだ。陽の発想に転換してやっていかねばほどなく潰れるのは目に見えている。実際年末を経て、心身はボロボロだ。

心にゆとりがなくなると、私の場合「ありがとう」を口にする回数が減る。御礼と謝罪は大人の基本である(©️ラーメンズ)。ちゃんとしなくてはだ。

来年は「余」を目標にしたい。尊敬する人がよく言うのだ。「本当は忙しくても『暇っすよ』と言ってニコニコしてるんだよ」と。人望ってそういう所から生まれるんだろうな。
余白のある人になりたい。よく学び、よく笑い、多角的な視野を持って物事を見られる人に。ここ2ヶ月は特に、ほんとーうに余裕がなかったので、視野狭窄がひどかった。視野が狭いとなんでか体調まで悪くなる。きっと一つの考えがうまくいかないとすぐ行き詰まってしまうからなんでしょうね。

良い本を読み、よく考え、質の高い学びを得て、しっかり地に足をつけてコツコツやっていきたい。現実的には怒涛の動きに振り回されるんだろうけど。せめて内面はフィンランドの湖のように、クールさと優しさをたたえていたいです。がんばります。

お気に入りの天せいろ。世界で一番美味しいお蕎麦屋さんです。あんまり混んでほしくないが潰れたら困るので、来年も静かに通い続けます。
積ん読は相変わらず溜まってる。文學界読まなきゃなー。あとM-1もマジ歌もこれから見る予定です。楽しみだ。

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