変わらないものなんてないけれど

先日見かけたツイート。

「人格の腐敗」は的確なワードチョイスと言い難く、「思わぬ変化や未知だった一面の認識」くらいがベストだろうが、言いたい事はよく分かる。
生々流転と理解していても、人の期待せざる変化には戸惑う。身近な人や好きな相手なら尚のこと。失望や衝撃は、楽しかった過去すら変質させてしまうのだ。己のフィルターを通さなくては周りを見られないのが人間なんだなと、当たり前の事を思う。

また、オタクなら一度は経験しているはずだ。推しの知らない側面や変化についていけなくなる瞬間を。
結局、「人を想う」とは、幻想を描き合うことなのかもしれない。
吉本隆明は、二人称の関係に対幻想という概念を取り入れた。基本的には恋愛感情を含む関係の中で用いられる語だが、凡ゆる「ふたり」に当てはめても良いだろう。
オタクの場合はある種の共同幻想になるので、また違うと思うが。
現実を許容し、今を生きることだけがサバイブの方法だ。どんなに辛く、耐え難くても。肯定も否定も要らない。ジャッジメントは傲慢で感情的になりがちだから。
しかし、人はまた、感情と幻想を持たねば生きられない生き物でもある。

取り留めもない文だが、覚え書き代わりに。


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