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銀河

あと少しで年を重ねる。
そんな初夏の夜に幼い頃の憧れと今の繋がりについて書いてみます。


爆笑問題は物心がついた時にはすでにテレビに出ていた。中学生の時にカーボーイをたまに聴いては、これはまだ早い、とそっと電源を落としたり。高校生の時は家族でバク天を見るのが土曜日の楽しみで、大学生になったらバイト終わりの深夜に検索ちゃんを見るのが金曜日の楽しみだった。

ポッドキャストが出来た頃から、しっかりカーボーイを聴くようになった。ここ2,3年が一番よく聴いている。大人になったほうが、良さが分かった。
振り返ると、改めて私は爆笑問題が好きだ。

先日の放送で、ギャラクシー賞を受賞した報告があった。めでたい。太田さんはハガキ職人やスタッフに感謝の言葉を続けた。
長く愛されてきた番組だ。特に同年代の方は、同じ年月を重ねてきたんだろな、と羨ましく思う。


小学生後半から高校生の頃、ラジオにテレビに雑誌に、メディアの全てに夢中になり、幾度となく励まされていた。2000年代前半は真正面からお仕事頑張ります系ドラマがいくつもあり、その中でも私はマスメディアをテーマにしているものに夢中になった。例えば「ムコ殿」(篠原涼子がラジオディレクターをやっていた)「女子アナ。」「美女か野獣」など。「美女か野獣」なんて、再放送も毎回真剣に観てた。私も誰かを励すきっかけを提供したい、本気でそう思った。

結局、地元の大学に進み、就活で一応エントリーしても、文章が全く書けず、夢のまた夢ですよね~とあっさり諦めた。今、自己分析をしても、向いているとは思わないし、今の仕事もたまに誰かを違う形で励ませているかもしれないから結構好きだ。

でも、変わらず憧れている。かっこいいと思う。
今、ラジオを中心で作っている人たちは私と同じように中学生の時にカーボーイを聴いていたような同年代が多くなってきた。同郷から上京して活躍している人がいることも知った。
同じような環境で育った人が実際にラジオを作っているのか、すごい。


昨年の春、とあるラジオ番組を聴いていた時にえらく感動して、ディレクターさんの告知を引用リツイートをした。
話し手も作り手もそして私も同い年なのだ。

「(略)同年代の人生を聴けるラジオって本当に貴重です。(略)爆笑問題くらいの歳になった時に、売れる前にこんなことがあったとラジオで話すふたりと懐かしみたいものです。」

引用リツイートって、届いてしまうものなのですね。びっくり!

「その未来は最高ですね!」

なんと……返信が!あったのです!私、これがとても嬉しかった。
リスナーさんによく返信する方ではないので、ツイートに同意してくださったからこそ、なんだろうなって思って。

憧れの人が私の言葉に何かを感じてくれた。言葉を大切にしたいと思った忘れられない出来事です。
同年代ってやっぱり特別で格別で。遠く離れていても、同じ年月を重ねながら、人生を歩む。私は一方的に励ましと刺激とそして笑いを美味しく頂きながら。


前回書いた通り若手からも、ベテランの爆笑問題からも、そして同世代からもたくさんの思いを聴けるラジオは私の一番の楽しみです。
明日からの新しい一年も、語り手と作り手に力を借りて、私の退屈な毎日に銀河のような輝きを分けてもらおう。

余談ですが、ギャラクシーが銀河だって知っていたのは瞳の中のギャラクシーという嵐の曲からです。笑

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