日本人はもっと嘘をつけ

海外進学後、世界を飛び回ってるOB

どうも。明治大学の環境系専攻の学部四年生です。

明治大学の同じ研究室OBの方とSkypeにてお話する機会がありました。

その先輩はアフリカを飛び回り、エンジニアとして開発の援助をしているそうです。
例えば、現地の調査、上下水道や廃棄などのインフラの技術提供、最近ではコロナ対策などだそうです。

彼との話が面白かったので、一部紹介させてください。

技術者は奴隷じゃない

世界では、デザイナー、エンジニアなどの技術者達は地位とそれに伴う給料を得ている。一方で、日本の技術者達は自分たちの技術を安売りしすぎて、ある種の奴隷になってしまっている。と話していました。


日本人技術者達は自分の持つ技術や経験に大して自信が無さすぎたり、それを伝えるのが下手だったりして、本来得られる権利を失っている、と。

確かに、その仕事ぶりから、日本のアニメクリエイターは当然カルフォルニアのような街に住んで1000万以上の高給を取っている、とアメリカ人に思われているいる、というツイートを見たことがあります。

日本人はもっと嘘をつけ

嘘 というのは、やったこともないことをやったと言う訳ではなくて、やったことを最大限大きく見せるようにすべきだ。とのことです。

それをしなければ、権利を失っていってしまう。

彼は自分のしたことを最大限大きく見せて、カルフォルニア大学の院に進学したそうです。

そこ誇張した内容というのがめっちゃ面白い。

OBの誇張した実績

実際の経験:
大学の教授に連れられてゼミ旅行(9割観光旅行)として中国の雲南省に行って、現地でちょっとした制作をした。

書いた内容:
明治大学の世界的な論文を書いてる、偉大な教授から研究旅行のメンバーとして選ばれて、現地で持続可能性のあるランドスケープに関するデザインを提案した。

確かに、私達の教授は研究を日本以外にも発信しているが、決して世界的に著名という訳では無い。
ゼミ旅行はもちろん研究室の生徒しか行けない。確かに、我々研究室生徒には入室の際に選考があったが、別に特別に優秀な生徒のみが入室を許されるというわけではない(笑)


実際の経験
大学進学前に1年浪人して駿台の難関国立大学コースに入った。

書いた内容
高校卒業後、日本のトップレベルの大学に行くための準備コース選ばれて、そこで1年間勉強した

これを聞いた時は爆笑した。

アメリカでは浪人という文化は無い。しかしギャップイヤーについては必ず聞かれる。だから、駿台のコースのことをさも特別かのように書いたらしい。確かに、コース決めのテストあるけども笑

しかも難関国立コースなのに明治大学来ちゃってるじゃないすか笑

こんな具合に自分のしたことを誇張して表現して、アメリカの名門大学院の席を獲得したそうです。(教授から聞く話だと、在学中、彼はとても優秀な生徒だったらしいですけどね。)

実際に院に入ってみると、もちろん物凄い実力・実績の人もいるけど、多くの人が自分の実績を誇張して書いていて、自分と同じくらいの実力の生徒ばかりだったらしくいです。

それどころか、そもそも完全に虚偽の実績を紹介していて、大したことない生徒もいたそうです。



席を譲るくらいなら…


嘘は良くない。完全なる嘘。全くしたこともないことをしたということ。しかし、自分がしたこと、自分の能力、これらを大きく見せたほうがいい。と。

席は有限だ。席が得られなければ、自分の未来は閉ざされてしまう。
完全なる嘘を付いてる奴にその席を譲るくらいなら、自分の経験を多少大きく見せてでも、そいつらから席をもぎ取るべきだ。と。

その通りですよね。自分の実力を研鑽するのは獲得した席に着いた後からでも出来ます。

ひょっとしたら、世の中のすごく見えるやつも、実際はみんなちっぽけなのかも…?


技術者は奴隷じゃない②

自分の仕事がきちんと取り組んできた仕事を、多少の誇張をしてでも発言するどころか、大したことをしていないように謙遜して、結果的に席を奪われてしまう。

それこそが今の日本の技術者の多くです。

新卒の文系連中に「まぁ技術者より、技術者使う側が偉いでしょ」と本気で言われたことがあります。

彼らは、技術者のことなんか考えていません。彼らが飲み会やサークル活動でコミュ力を鍛えてる間に、僕らが研究してきたことや技術に大して尊敬の念は無いのです。

自分の権利を獲得するためのきちんとコミュニケーションをしなければ、どんどん彼らに席を奪われてしまいます。

我々日本の技術者は、もう少し強かに、嘘を使いこなしたほうがいいのかもしれないですね。

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