⑩こだわりポイントを持とう!
これは、これからアイドルの振付師に目指している方に心からお伝えしたことなのですが
絶対に自分が振付けをする意味を持ってね!ということです。
自分がそのグループを振付けすることや、自分の振付けにこだわりを持って欲しいんです。
前に振付師の人で、
振付けの依頼が来ればなんでも引き受けちゃうタイプの人がギリギリに来た依頼に、
ダンス動画を見て、それをとにかくまるパクリして繋げていくっていうことをしていたことがありました。
私はもちろん、超ドン引きです。(笑)
絶対にこういう風にはなりたくない、と思いました。(とはいえ、その人の振付けセンスは凄まじかったので、まじでもったいないと思っている)
というのも、
ダンスって、著作権みたいなのがないです。
でも、それって悪いことでもなんでもなくて、すごくいいことだと思ってます。
だけど、誰かの振付けをまるパクリして、繋げていくっていうのは
それは振付師失格だと私は思っています。
だって、それって、自分が振付け作る意味ないから。
自分が振付けを作る意味って、
本当にその依頼の数だけあると私は思っています。
私の場合は、とにかくアイドルが大好きで、
振付けを依頼されたら「そのグループの新しい面を引き出す」ということをテーマに振付けをしています。
私はかわいい系の振りが得意なので、
可愛らしい楽曲の場合も、そのメンバーの可愛さが最上級出るようにということを意識して作りますし、
演劇をやっていたので、それを活かして物語性のある振付けにすることもあります。
そして、ここ最近はコロナ渦で、お客さんが声出し禁止なので、
声を出さなくても一緒に踊れるような振付けにしよう!などと決めたりして、振付けをしています。
そういう、自分のこだわりポイントというのは必ず持った方がいいです。
だって、クリエイターですから。
そして、そのこだわりポイントは振り入れの時にぜひメンバーに伝えてください。
結構そういうのって残るみたいで、意識して踊ってくれたりするので、
自分の想いをダイレクトに踊り手のメンバーが継承してくれます。
そうやって、踊ってくれる人も
大切に大切に振付けを育ててくれます。
それと、
こだわりポイントって、すごく武器になるって思んです。
みなさんは、「Task have fun」というアイドルグループをご存知でしょうか?
まぁ、いくつか曲を見て頂ければわかるかと思うんですが、
Taskの振付けって、キャッチーを通り越して、
もはやダサいんですよね。
ポーズも、振りも、
「どんなポーズやねん、それ…!」っていうような
ダサい動きがすごく多いんです。
でも、それがかっこいい楽曲と絶妙にマッチしていて、
このTask have funというグループの魅力のひとつになっているなぁ…と思うんです。
こんな感じで、
自分の振付けのこだわりポイントとかって、
アイドルグループの魅力のひとつにもなるんですよね。
Taskのダサいダンスっていうのは
もはやグループのひとつの武器でもあると思うので、
自分の振付けにこだわりポイントを持つことで、
そのグループの魅力を引き上げることができるのがアイドルの振付師の仕事のすごく楽しいところだと思っています。
自分の経験上でも、
こだわりポイントをしっかり明確にして振付けをしている時と、そうでない時では自分の手元を離れてからの愛され方が全然違うなぁ…と思います。
臭いことを言うつもりはないけど、
やっぱり、想いって届くんだなぁ…って思います。
グループからも、メンバーからも、お客さんからも愛される振付けをこだわり抜いて作る、ということは
振付師として永遠に忘れてはいけません。
自分を信じて、振付けを依頼してくれた人のためにも、
自分が振付けをした意味を自分で持たせることにはこだわった方がいいです。
★アイドルの振付けのポイント⑩★
自分のこだわりを詰め込んだ振付けを作ろう!
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