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個人因子の見方と臨床応用

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床研究会メンバーとともに活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートをお届けしています♪

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《はじめに》

同じ病気や怪我になったときに、ポジティブに捉えられる人、ネガティブに捉える人とでは、リハビリ意欲も結果も変わってきます!人をみるという視点が個人因子の見方と臨床応用に繋がります。

《I C Fの考え方》

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患者さんは健康状態が障害されます。
今までの生活が送れなくなります。

脳卒中により、心と体の問題、活動、参加の障害が起こります。
心身機能(運動)←→活動(動作)←→参加(行為)とプラスもマイナスも相互関係もあります。個人因子、環境因子も大きく関係してきます。

《個人因子の見方》

同じ運動障害、活動障害が起こったとしても、それを受け止めるのは個人の要素です。

例えば、仕事を任されます。
仕事の内容は変わらない、でも個人の能力によって結果は変化しますよね。

臨床において、患者さんの性格や能力を見ることがすごく少ないと思います。
実際この個人因子の部分においてデマンドや主訴を聞いていくことが多いと感じます。
今障害において何が気になってますか、困ってますかってことを聞いてしまいがちですが、こうゆうことを聞きたいわけではありません。
何かに取り組むときに患者さんの性格がどのように影響を及ぼすかを見極める必要があります。

今まで、スポーツを中心にやってきました患者さんの個人因子を考えてみます。
ポジティブな要素は、体を動かすこと、自分の体に意識を向けることが得意なことです。
パソコン打ったり、文章作ったり、何かを考えたりは苦手かもしれません。
例えば、剣道は自己身体を鍛えるもの、個人の能力をあげるます。
サッカーとかは集団、チームでするものです。
その人が得意にしていることによって強みは変わります。

記憶が得意な人、思考が得意な人がいれば、ポジティブな人、ネガティブな人がいます。

例えば骨折したとします。
ポジティブな人はは骨折ですんでよかったな、痛みがわかった、いろんな人に迷惑かけるから気をつけないとプラスに持っていけます。
ネガティブな人は、なんであんな行動したんだろうと落ち込んでマイナスな考え方になってしまいます。
こういったもの全てが、リハビリ意欲と結果に繋がってきます!!

予後はほぼ個人因子によって大きく影響されます。
行動、つまりやるかやらないかは個人因子によって変化します。
失敗を恐れる人は行動しにくいですよね。
行き当たりばったりの人は、行動しやすいけど失敗しやすい。
慎重すぎると行動に繋がらなくて成果があげられません。

リハビリするためにまずは環境を変える必要があります、一番簡単だからです。
勉強しやすい環境設定や動きやすい環境設定をします。

次に行動を変えます。
ネガティブな人は言葉から変えます。
言葉には記憶がついています、その言葉を変えることで心を変えることができます。

最後に能力を変えます。

リハビリで能力の話はたくさんします。
なんで思考するのが苦手なんだろう、どうしてこの子はこうゆう行動するんだろう?なぜ伝わらなかったのか?
どんな性格なのか、どんな人生歩んできたのかが大きく関わってきます。

言い方も伝え方も行動も変えないといけません。
人を見る!!
人を見るときに個人因子がものすごく大事です。
プラスを見つけてプラスを伸ばしてあげられるか。
それを行動できるようなお尻を押す力をどこでしていくのか。
叱咤激励をどこでしていくのか!!

人それぞれ得意なところが違います。
はじめはいいところをどんどん伸ばしていく、個人因子のこうゆうことは得意、こうゆうことは苦手ってゆうのを受容して、うまいこと使っていく必要があります。

《臨床応用》

どうやって臨床に応用するのか?

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