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小脳の構造と機能解剖とは?

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《はじめに》

小脳障害で想像することは?
運動失調を想像する人が多いのでは!?
しかし、なぜ起こるのかを説明できないと臨床にはいかせません!!

《小脳の役割とは?》


大脳皮質・脊髄・前庭神経系からの情報を受け、身体の各器官の運動機能を調整しています。
動くけど、運動の調整ができなくていきすぎてバランスを崩したりしてしまいます。協調性を失うと書いて失調症状がおきます。

舌の筋肉の協調性が失われるから構音障害がおこります。
眼球運動と前庭のコントロール、協調性が失われるからめまいが起こるし、バランスという筋緊張の調整ができなくなってしまうから、バランス障害や測定障害が出てしまいます。

運動ができるかできないかでなくて、運動の調整ができているかをみます。
運動調節の結果が良くなっていくことをフィードバックとかフィードフォワードとか教師あり学習、内部モデルなどといいます。

大脳皮質、脊髄、前庭神経、この3つから情報が入ってきて、小脳で運動調節をしています。調整されたものは、視床を介して大脳皮質に戻ります。もう一つは末梢、脳幹から脊髄へ降りていきます。
大脳皮質から脊髄に降りているものは皮質脊髄路と言います。脳幹から降りているものは、網様体脊髄路と前庭脊髄路で筋緊張に関わる筋の張力をコントロールしています。
運動に必要な筋肉の張りをコントロールしています。

《全ての情報は小脳のどこにいくの?》

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