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明日は神保町ファーストステージ!!

お疲れ世界。東京吉本28期1年目の青い男 尾山祐作です
月一の更新のつもりが2ヶ月も空いてしまいました。
明日は待ちに待った神保町ファーストステージです。
吉本の若手ピラミッドはお笑いマニア以外の方は理解しがたいと思うので少し説明します。

まず「神保町よしもと漫才劇場」という若手のトップクラスの芸人が所属する劇場があります。昨年M-1で優勝した令和ロマンさん、準決勝まで進んだエバースさんナイチンゲールダンスさん、一昨年決勝までいったヨネダ2000さんもこの神保町所属です。
1〜10年目の若手芸人はこの劇場に入るためにピラミッドシステムに放り込まれます。その一回戦となるのが2ヶ月に一回行われる「神保町ファーストステージ」です。一回戦といっても一日30組程度の中から合格するのは1、2組。0組の日もある。次にネクストステージ、それを勝ったら現神保町所属メンバーとの入れ替え戦であるサバイバルバトルがあります。

3月のファーストステージは今までとは違う覚悟を持って準備してきました。今までもコツコツとやってきたつもりでしたが、正直ネタを試すライブの1つとしてしか捉えてませんでした。まあそうなると気の緩みから少しだらけちゃいますよね。僕らは未経験者の1年目であり、10年目までの先輩がゴロゴロいる中で勝算があまり経ってませんでした。スタイルも決まってなかったし。1年目で通っている人も数組いますが、みんな他事務所にいたゴリゴリの経験者であったりNSC時代から名をはせていた人ばかり。
けどもう2年目になろうとしている今、そろそろ未経験者とかそんな言い訳ができなくなってきました。売れるには突き抜けなきゃいけないので。

大幅なスタイルチェンジをして臨んだ1月のファーストステージ。この日初めて芸人人生で悔しい思いをしました。
社員の人から呼び出され、「あとちょっとで合格だったよ」と言われ。
戦う土俵に立てて初めて悔しい思いをするんだなと。
確かにこれまでの人生を振り返ってみても、空手の県大会の決勝で負けたらすごく悔しかったけど、全国大会の決勝で負けても全く悔しくなかった。勝てると思ってなかったから。
まず、これまでのお笑いのライブでその土俵にも立ててない情けなさも感じた。俺が見下していた県大会一回戦で負けてもヘラヘラしていた空手キッズと一緒。そもそもこのファーストステージ勝てても売れるわけでもないのに、その勝負の土俵にすら立っていなかった。もちろんこの1年でなんのオーディションにも通ったことない。

スタイルチェンジがうまくいった感触もあったので、1月からは漫才の型をきめて、全ライブネタ動画を記録し、何十回もみて研究した。客層、間の1秒1秒、出順など、1年目の自分ができる範囲で頑張った。芸人の先輩にも見てもらって改善した。未経験者とか技術不足とか言い訳できないようにするために。数年前に死んだザ昭和の頑固おやじも僕に負けた言い訳をさせないために、小さい頃から空手を鬼練習させてたのを思い出しました。
正直他の売れてる芸人さんはもっと死ぬ気で努力していると思うので、緊張しないくらい努力しないといけないなとは思ってます。今緊張しているので(笑)

今のところだが、いろんな事務所から30組ほど出る地下のバトルライブでは8割くらい優勝できるようになったし、先週行われたライブのオーディションも初めて通った。少し結果は出るようになった。

けど正直ファーストステージの重みは全く違う。東京若手吉本芸人の最重要ライブであり、ここを通らなきゃ売れる道筋にも立てない。M-1 3回戦行ってる人でも落ちてしまうライブ。それだけ厳しいライブでありここで結果が出たら何かが変わりそうな気もする。逆に最近バイト先が閉店して暇になった分お笑いやっていたので負けたらお金も結果も何も残らないことになります。(笑)

だから明日は勝っても負けても自分にとって大きな日にはなりそうです。
負けても勝っても今まで以上に努力しないといけないんですけどね。

明日来てくださるお客さん、よろしくお願いします!!


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