見出し画像

丸亀製麺で店員に“とある言葉”を言うと何かが起こるらしい…

『いらっしゃいませー』
『ありがとうございましたー』

…なにかしらの店を利用すれば、この言葉は日常的に聞く事だろう。

だが、中には独自のあいさつで接客をする店もある。


例えば牛丼チェーン店の吉野家。
吉野家はいらっしゃいませを廃止して
『おはようございます』『こんにちは』『こんばんは』
とあいさつするように教育してるらしい。

理由は『いらっしゃいませ』だとお客様が返事を返せないから。客とのコミュニケーションを考慮した政策だ。

また、関東を中心に展開する寿司屋『銚子丸』は、従業員のことを劇団員と呼んでいる。

ここは寿司が踊る舞台。

なので客へのあいさつも

ようこそ!!おいしい舞台へ!!』

となっている。


それと似たようなものだろうか。
仕事中、友人からDiscordで連絡が来た。

『丸亀製麺で食器返すときに「美味しかったです」って言うと「美味しかった頂きましたァーーー!」って言われるらしい!』

まじ?

『いつもごっそーさんは言ってるけど、それだけじゃ足りないらしい。検証しよう。』

…その友人とはDiscordのチャンネルで『気になったツイートを投げる場所』という共通チャンネルを作っていて、こうしてお互いどうでもいいような情報を拾ってきては投げ合っている。

今回投稿された情報もその1つだった。

いつもは『草w』の一言二言で返す程度だが、今回の情報は少し気になった。

丸亀製麺は私も大好きでよく行く。

でもこんな返事は聞いたことない。

よく行く場所で、店員に秘密の合い言葉を言うと何かが起こる…なんて、裏技みたいで試してみたくなるじゃんか!

『じゃあ私もお昼ごはん丸亀製麺にするよ。2店舗検証しよう。』

と言うことで、さっそく私も職場近くの丸亀製麺に向かうことにした。

今回向かったのは『丸亀製麺 渋谷道玄坂店』

大通りに面する独立店舗だ。

店舗横を見ると

『当店にも麺職人がいます』

という幟がはためいていた。

職人がいるのであれば味も安心できる。

それにこだわりを持ってうどんを作っている職人さんに『美味しかったです!』と伝えれば、職人さんはきっと小躍りして喜んでくれるに間違いない…!



中に入ると職人たちが怒濤の勢いで麺を湯がいていた。

でもよく見ると日本人の従業員がいない。

まぁ、マクドナルドもコンビニも、今や外国人労働者が接客するのも珍しくないしな。


彼らは日本語と母国語、2言語を話せるエリートであるから頭が上がらないのだが…。

しかしコンビニはまだしも、うどんとか寿司とか、日本の文化食を外国の方が作っている姿はなんだか皮肉めいている。

なんというか、いよいよ日本の文化が形骸化してきているみたいで…。

滅びゆく日本経済の中、『文化を継承しよう!』と海外の方が頑張ってくれているのは嬉しい。


だが、これは例えるなら絶滅危惧種のトキの保護活動。
本来ならば死にゆくだけの生き物が、『文化の保存』の名の下に、運命に逆らって延命されている気がする。

…と、トキの心情に思いを馳せながら注文。

注文したのは『めんたい釜玉』

ゴリゴリにトッピングをして頂く。

流石麺職人のいる店だ。
麺にコシがあり、非常に美味であった!


完食!


で、ここからが一番重要。
返却口に食器を返しに行き、店員が近くにいることを確認しながら例の呪文を唱える…!

大きな声で!聞き取れるように…!

『ごちそうさまです!美味しかったです!!』

さぁ、どうなる!?

『アリガトザマシター!』


中南米の外国人男性だろうか。
私の出した食器を片付けながら、カタコトの日本語で返事を返してくれた。


…結果としては『美味しかった頂きましたァーーー!』は無かった。でもお返事を貰えただけでも嬉しい。


ちなみに友達も普通に

『ありがとうございまーす!』

で終わったそうだ。


▲友人はかけうどんを食べたらしい。

まぁ、期待してた反応とは違ったが、お礼を言ったり返したりするのって大事だよな。


感謝の気持ちを伝えれば相手のお仕事の励みになるだろうし、返事くれると分かったら客側もどんどん感謝の気持ちを伝えたくなる。


そうやって全国の飲食店でお礼を言う文化が広がればハッピーじゃん?


もとの投稿は4000リポストも伸びている。私たちだけじゃなく、他にも丸亀製麺にコレを検証しに行ってる輩がいるかもしれない。


だから全国の丸亀製麺の麺職人たちも

『なんか良く分かんないけど、今日めちゃくちゃ美味く作れたな…』

と喜んでいる事だろう。