茶祖明恵上人像 森山香浦画
明恵は鎌倉初期、華厳宗の高僧。紀伊国の豪族湯浅氏の一族で、建永元年(1206年)、後鳥羽上皇から栂尾の地を下賜されて高山寺を開山した。後鳥羽上皇を始め、公家の九条兼実、九条道家、西園寺公経、武家の条泰時、安達景盛、婦人では建礼門院など多くの人びとからの尊崇を集めていた。
臨済宗の祖栄西が請来した茶の種子を栂尾に蒔き、茶の普及のきっかけを作ったとされ、茶祖と崇められている。
作者の森山香浦(1881~1958)は旧佐倉藩士の森山春温の三男として生まれる。はじめは村越如蘭に手ほどきを受け、上京後古澤雪田に学んだ。吉祥を表した花鳥図を数多く遺した。
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