丸い背中/ライナーノーツ
小学校の頃の校長先生と会って話をした時に感じたことを歌にしました。とても尊敬していて、今では90歳になられています。時々とても会いたくなって、数年おきですが、先生の住んでいる修道院に会いに行き、話を聞いたり私の生活のことを聞いてもらったりします。
この曲は30代になった頃に出来ました。私の20代はDewの活動が本格化して、がむしゃらに走り抜けたような日々でした。素晴らしい経験をさせてもらったし、素晴らしい作品をチームで作ることが出来ましたが、正直、心のどこかで孤独も感じていました。密接に人と関わるとやはり衝突もあったりして、周りを信じることが出来ない時もありました。30代になってその緊張感から少し距離を置き立ち止まって思ったのは、もっと丁寧に自分が何を考えているのか、感じているのかを周りに伝えることが出来たのかもしれないということでした。孤独になるのは辞めたいと思いました。
その時も先生は、私のそんな想いにじっくり耳を傾けてくれていました。そして、そういった失敗をまた繰り返してしまったとしても、気づく心さえあれば何度でもやり直せると教えてくれました。
先生の目にこの世界がどんなふうに映っているのだろう?私も、私の背中が丸くなる頃には、今よりももっと、もっともっと失敗はしているだろうけれど、それと同じくらい優しい気持ちを知ることが出来るのだろうと思います。
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