シゲアキ先生の好きなソロ曲について。

今回は、加藤シゲアキ先生のソロ曲について書こうと思います。

私の担当は数年前にいなくなってしまいましたが、言葉選びや言葉遊びが上手なひとにとても惹かれるので、自担ではなくとも加藤さんのソロ曲が大好きでよく聴いています。

因みに、私がきちんと聴けているのは『カカオ』から『世界』までで、今回はその中から特に好きな4曲に触れます。

本当にもう触れるだけというか、ただ好きという気持ちのみになってしまいましたがご了承ください。


まず、『カカオ』。
この曲を作り上げたとき、加藤さんは19歳だったそうで。

「10代でこんな曲書けるのか……」

ととても驚いたのを覚えています。
その頃の加藤さんを見たとき、今とはまた違った美しさがあって、美少年という言葉は彼の為にあるのではないだろうか、と思うほどでした。
私がリアルタイムでNEWSを応援し始めてから初めて『カカオ』を見たのは、少プレでした。
ロックテイストの曲がお洒落なジャズテイストに。
同じ曲で違った表現ができるというのは本当に面白くて、歳を重ねた加藤さんの『カカオ』を見ることができて幸せを感じました。
大人びた表情をする少年のシゲと、子どものような表情をしてみせる大人のシゲ。
どちらもそのときにしか見ることのできない、特別なもの。

2曲目は、『ヴァンパイアはかく語りき』。
「かく語りき」は、「こう言った」といった意味。
「ヴァンパイアはこう言った」なんて、題名で既に惹かれてしまう。
この曲はなんというか、「曲」というよりも、「物語」だと感じるような作品。
ただ、きちんとした解釈をして書きたいので、とりあえず好きであることだけ記しておこうかと思います。

3曲目は、『Dreamcatcher』。
悪夢から守ってくれる装飾品である"ドリームキャッチャー"というものの存在を、私は加藤さんのソロ曲で知りました。
私は所謂"メロウソング"のようなものがとても好きです。
お洒落だけど、囁くように静かで落ち着ける。
歌詞の訳を読んでみたことがありますが、これは人によってかなり解釈が変わりそうな曲だなと思います。
1番に出てくる「empusa」は、ギリシア神話に登場する怪物の一種で、男性を誘惑して交わった後に食い殺してしまうそうです。
しかし、この怪物は悪口に弱く、聞くと逃げていってしまう。
"僕"が"彼女"に対して優しい言葉をかけているのは、逃げてしまわないようにするためなのか、安心させるためなのか。
この曲も物語のような作品だと感じていて、深く理解できるときっともっと楽しむことができるのではないかと思います。

4曲目は、『星の王子さま』。
私が初めてNEWSに会うことができたのは、2016年のライブツアーであるQUARTETTOでした。
シゲの吹いた息で光るペンライト。
あの演出が大好きで、約8年経った今でもずっと忘れられません。
今回触れた4曲の中でも、『星の王子さま』は特別思い入れのある曲です。
「Dedicated to Saint-Exupéry
             from Shigeaki Kato」
という言葉を画面に残した加藤さん。
彼の作り上げる世界観が、心の底から大好きです。
言葉選びが本当に美しくて、歌詞を見る度にうっとりしてしまうような曲。
「たゆたい」「うたかたのページ」
「乾いた砂風に流星」「渡り鳥の旅へ」
「花咲く君」「ひとつだけ、を探して」
「秋に咲いた不時の桜は
 次の春も咲けるのだろうか」
「幸福にくすぐられる感傷」
「憂鬱と喧嘩する夜」「ひとひらの愛」
一つひとつ集めて抱きしめたくなるような素敵な言葉たちは、優しくて柔らかくてあたたかいのに、強くて熱くて真っ直ぐで。
加藤さんの紡ぐ言葉の美しさを感じられることが、本当に幸せです。


こんな風に語っておいて、所謂"シゲ担"ではないことに自分でも未だに驚きますが、担当ではなくても特別な存在です。
きっとこれからも、たくさん加藤さんの曲を聴くし、NEWSの曲を聴くし、加藤さんの書いた本を読むと思います。
ずっとずっと、NEWSのことを応援しています。

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