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占いの結果を知って、10年越しに伏線回収できたお話

「お前は27歳のときに仲間と何か始めるらしいよ。」

父からこの言葉を言われて約10年が経とうとしていた。小中学生の頃はタイのバンコクに滞在していて、当時父親が自分のことを占ってもらっていたらしい。

当時の自分にとって、10年後自分が何をしているかなんて想像もできなかった。はたまた「スピードがあるものに興味を持つらしい」とも言われていて、大学は文系や芸術系には勧めさせてもらえなかったのです。工学系は技術が身に付くのはわかるけど、スピードと言ったら工学部を想像してと言われた時はかなりイラッとした。人の人生を占いの結果で勝手に決めつけないでほしいと。

僕は芸術大学に進みたいと思っていたし、特に文系の教科が得意だったので、自分の強みを活かしたいと思っていた。けれども、かなり足を引っ張っていた物理と平均なみだった数学を使って戦わねばならなかった。不思議なことに、勉強した分だけ点数は上がっていくんだけど、本番のテストでは点数が取れない。自分の意志が揺らいでいるからだろうか。わからない。
ただわかったのは、どれだけ頑張っても自分の目的にそぐわなければ達成できなものがあるんだということ。

結果的に、理系は理系でも芸術寄りの建築・デザイン学科に入学することになった。大学に行かせてもらうことはとても有難いことなので、国立で文系と考えていたのだけど、父の想いとは違ったようだ。中学3年の時に実家の鹿児島に戻ってきて、大学は福岡へ飛び立った。意図しない形で進学することになったけれど、自分の道は自分で選ばないと自分が一番後悔することを肝に銘じていたので、入学後はモチベーションが高かった。夜遅くまで大学に残って作業もしていたし。

就職は福岡でする予定だったけど、事情があって内定辞退。大学卒業後は鹿児島に戻って、既卒として再就活をした。そして夏にはアルバイトを掛け持ちしながら、翌年2019に新卒でIT関連の企業へ就職。東京で半年間の研修期間を経て、大阪に配属された夏。

内定先が当時スポンサーをしていたデジタルマーケティング系イベントに参加したことがきっかけで興味を持ったマーケティングという概念。もっと勉強したいなあと思って、運営にも関わることになったコミュニティ。

そして2020年、自分でも何かしてみたいと思ってた時に世界を揺らがせたコロナの流行。そんな時に阿部さんが主宰されてる言葉の企画を知った。残念なことに言葉の企画2020は既に始まっていて、参加に間に合わなかった。

来年どうなるかわからないけれど、あったら参加したいなと思って待っていたら企画メシとなって講義がスタートすることになった2021年。自分で企画を始めてみて、一緒にやる仲間を見つけたい。1年間1人でやってみて続いてはいるし、わたしから私たちの企画にしたいと。この時はまだ、占いのことなんて完全に頭から離れていたな。

選考を経て、企画メシに参加することが決まった頃。ふと思い出した。そういえば27歳の時に仲間と一緒に何かを始めるんだと。あれ、今年じゃないかと。企画メシは、「いつか仕事で再会するための連続講座」と解釈があったので、繋がっているような気がしたし、昨年参加できなかったこともそういうことだったのかと。

初回の講義の前に阿部さんから紙飛行機と『それ、勝手な決めつけかもよ?』がサプライズで届いた。自己紹介の企画で提出した課題も見てくださって、音声でアドバイスもいただいた。紙飛行機を見ると、コメントも書かれていてしっかり見てくれていることがわかる。

そんな企画メシも残すところあと1回。最終講義が来月12月にBUKATSUDO(横浜、みなとみらいにあるシェアスペース)で行われる。今まさに自分と向き合ったり、これまでを振り返ったりしているところだ。

熱量が途絶えることなくこの連続講座に向き合い続けてられてることを自分でも実感しているし、占いの結果が当たっていたとも言えるし、自分がそう解釈したとも言える。これまで占いに否定的だったけれども、今では自分の捉え方次第だなと。

コロナが流行って世界が疲弊して、海外は感染者が増えているようだ。まだまだ続くのかな。先の見えない時代だ。そして情報社会になって誰かの正解で溢れている世の中。きっと自分しか感じることのできないものがあるし、この先もそれを大切にしていきたい。自分が自分だけに与えられるギフトなのだから。

ここで本の中で自分が印象に残っているページを1つだけ紹介させてほしい。

自己分析ではなく、自己選択として捉えてみよう

(第3章 過去篇 P.203)

自己分析に悩まされた人って多いんじゃないかなと。自分もそうだったから。
阿部さんは、自己分析を自己選択だと解釈している。人生が日々の選択だとしたら、これまで何をどう選択してきたかに自分らしさのヒントがある。そう思うことで心も少し軽くなった。

また、オア明奈さんとのトークイベントでは自己肯定感を自己選択感とも捉えているので、つながる部分も見つけました。こちらもぜひ。

自分にとっては、お守りみたいな本だ。
読んだあなたの感想が気になるし、未来の自分が読み直した時の感想も気になるような自己解釈本です。

そして読みたいときに、読みたいページを読んだらいい。感じたことを一行でも一言でもいい。noteやTwitterで発信してみてもいい。阿部さんもきっとそう思ってるのかな。

変わろうとしているけど、自分変わってないなあ、なんか焦っているなあと思っている人に特に読んでもらいたい。

最後に。占いの結果も、10年越しに伏線回収できたよ。
とてもとても長かった答え合わせができた気がする。


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