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たいち君の場合

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高校時代からの友人「たいち君」について、今まで書き溜めていたものを推敲・アレンジしたものです(R18な部分もあります)。僕は彼に翻弄されながら、恋愛感情を持ちました。その感情は未…
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#腐男子

たいち君の場合(2)

前回の出来事があっても、僕たちは普通に(いや、僕は内心ハラハラしながら)友達として会い、ときどき夕食を作ってもらったり、一緒に飲みに行ったりしていた。そのまま泊まりもしたし、音楽の話をしながら、いつの間にか二人で寝てしまっていたこともあった。 コーヒーの香りで起きた。ロフトで(たぶん一緒に)寝ていた。ロフトからリビングを見下ろしてみる。先に起きていた彼は、フランス語のリスニングCDか何かをかけながら、フランス語の勉強をしている。カーテン越しに明るい光が差し込んでいた。おはよ

たいち君の場合(1)

たいち君は高校時代からの友達です。いつ友達になったのかはわかりませんが、大学生のある時までとても仲の良い親友でした。それが急にプツリと切れてしまい、いまだに音信不通です。彼はもともと「こっちの感じ」がありました。少なくとも私には、そんなそぶりを見せる・試してくる(ように感じました)。最初私は戸惑っていたのですが、いつの間にか、私の方が気になる存在になってしまい、連絡を取ろうとしたら・・・、ここで物語が終わります。 高校時代の彼は成宮君にそっくりでした。あの切ないドラマ「イノ