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ナース式我がお宿の看護計画立案 =借金◯億!?聞いてないよ~=


ナースが女将になりまして。

住み込みのアルバイトちゃん達と一緒になって
朝から晩まで必死にお宿の仕事に明け暮れる毎日。

けど

「チャチャっとやることやって、飲みに行くぞー🍺」っていう
体育会系のノリがまだ強い時代でしたからとにかく賑やかで

楽しい毎日でした♩

パパさんもワタシも若かったしね。
バイトちゃんともまだ年も近く、兄弟大勢の大家族みたいでした。


それにしたって。

こんなに毎日忙しいのになんだかちっともお金が

・・・ない。


私はお義父さんに付いて経理のお手伝いもしてはいたけれど

そこは医療業界しか知らない【一般常識欠陥人間】

言われたところへ振込する、くらいのもの。
簿記だの経理だのなんて・・・『❓』です。


ある日、パパさんはポツリと言いました。

「ところでウチって、
いったいいくら借金あるんかな?」


えー!あなたさま、知らんのかい💦(アタシも知らんけど)


うーん🤔

ナースはね、とにかくまずは『情報収集』
現状を正しく知らなきゃ、対策はとれないでしょ☝️


ということで。

経理の常識も宿の常識もなんにも知らない、真っ白な私には
「こういうもんだ」という【思い込み】が全くの皆無 なわけでして。

ただ純粋に
「なんだかよく見えない『現実』を
ちゃんと見えるようにするところから始めよう」
と思ったわけです。

たしか・・・すでに夜も遅い時間だったかと思います。
疑問に思ったら・・・止められないよね😊



私が銀行からの借入表の束を、パパさんが電卓を持って
「いくよー」

借入残高を読み上げる。パパさんが電卓パチパチ叩く。

「◯◯円・・・では!」パチン!

「▲億▲千▲百▲十▲万円~」

「わぁ~、すご~い👏」


はははははは・・・はぁ💧

人間ってさ、、、
笑って傷を浅くしようとする生き物なんですね、ホントに。。。

しばらく無言になった二人。。。
まだ新婚さんの二人。。。


「聞いてない・・」
「いや、言った」

「優はただ笑って座ってるだけでいい、って言ったやん」
「いや俺は、優の笑顔はいいねって言っただけ」

「違うわーーーー」
「いや、そう。そう言った」


・・・ふぅぅぅ。

これは、現実か!?

サラリーマン家庭で育った私にとっては
『一生働いたって絶対返せない額』にしか聞こえない。

これはホントに現実!?・・・だな。


「ってことは~・・・」🤔


腕組みしたのはほんの数秒。
【優のひらめきボタン】が頭の上で誰かにポチっと押されます。

「よし!わかった!
そしたらまずは全部出そ!これってまだ銀行だけやんか。
一体あなたの肩にはいくら乗ってんのか
ちゃんと全部出そ!話はそれからや~」

パパさんの肩をパンパンパンと叩き
(でたー!!またまた自ら腕まくり😱)


だって、ほら。
とにもかくにもまずは『情報収集』
現実正しく知らないことにはどんな対策とれるかは考えられないわけだから。

新米女将は燃えます🔥(勝手に😂)

こういうときに便利なのがExcelですわ。
金融機関名・何年何月~何年何月まで
ドドド~っと全借入一覧表を作りまして。
毎月の返済額をコピペでピピ~っと貼り付けまして。
現在の借入総額や支払月額が自動でポン!と出まして。

そしたらだんだん楽しくなってきて♪
金融機関ごとに色分けしたりなんかして🤣
「こんなにあんのかーい💦」と驚くことも忘れ

「できたー💖💖」

(喜んでる場合か!?)


次に
「いつ・どこへ・いくらの返済」をカレンダーに書き出しまして。
毎月最低これだけは売上がないといけないんだよ・・を
『はっきり見える化』しまして。

全ての情報詰め込んで
出ました!我が家の借金総額!ザっと

◯・ん・お・く・え~~ん🎉


「や、やるしか・・・ないじゃないかーーー🔥」

両腕まくり。
なんならタスキ掛け。

腹の奥底に隠れてた『男前女子』がガッツリ顔を出しまして。


ここから
宿の常識はこういうもんだ、を全く知らない
思い込み0の

誰かに『優のひらめきスイッチ』ポチポチされまくりの
異端児女将誕生へとひた走っていくのです。。。


~つづく~





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