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さわさわ くるくる

ひと月ほど前、聖蹟桜ヶ丘を訪ねた記事を投稿しました。

その頃はまだ、夏の蒸し暑さも残っていましたが、最近はだいぶ肌寒くなったように感じられます。

さて、その街を訪ねて以来、気になっていた場所があります。

それは「都立桜ヶ丘公園」(東京都多摩市連光寺)です。聖蹟桜ヶ丘駅からはバスを使えば、20分ほど。

とある秋晴れの休日、わんちゃんたちと一緒に、車でその公園を訪れました(今日の文章はちょっぴり長めです)。

ゆうひの丘

桜ヶ丘公園は、緑溢れるとても広い公園です。

その名の通り、桜の木も多く、パンフレットでも以下のように紹介されています。

桜ヶ丘公園付近は、江戸時代には桜の名所として知られていました。現在、公園内にはヤマザクラ、ソメイヨシノ等、約400本のサクラがあり、春先には華やかな桜の花を満開に咲かせ、多くの人々を楽しませます。

公益財団法人 東京都公園協会「都立 桜ヶ丘公園」パンフレット(2022年11月)

草木豊かな公園の北側には「ゆうひの丘」という場所があります。

そこを目指して、駐車場から遊歩道を歩いて行くと、次第に木々が開け、眺望の良い丘の上に。

ベンチに座りながら街を眺めていると時間の経過も忘れてしまいました。心地よい風に頬をくすぐられ、わんちゃんたちも嬉しそう。

ついでに、階段を下ったところにあるテーブルみたいなベンチ(?)に寝っ転がり、太陽光もチャージ!

素敵な見晴らしと陽光に身を浸し、とても爽やかな気分になりました。

深緑を間近に感じられる遊歩道
ゆうひの丘、1枚目
ゆうひの丘、2枚目

巻貝みたいな記念館

ゆうひの丘から南に向かいます。谷を越えてしばらく歩くと、「旧多摩聖蹟記念館」が見えて来ました。

クリーム色の巻貝みたいな建物です。なんだかジブリに出てきそう!

旧多摩聖蹟記念館

わんちゃんたちを連れに委ねて、ちょっとだけ見学してみることに。

入館は無料。

内部は広々としており、建物上部にある小さな窓も陽光でキラキラ輝いています。

ホールには明治天皇の騎馬像があるほか、掛け軸などが展示されており、喫茶店もありました。

「そいえば、なんで明治天皇なんだろう?」。

恥ずかしながら、「聖蹟」の意味をようやく理解しました。どうやら天皇が行幸した場所を聖蹟というようです。

また、明治期に宮内大臣を務めた田中光顕が、この記念館の創設に関わっているとのこと。

天皇が訪れた場所は「聖蹟」と呼ばれ、その行幸を記念して日本各地に記念碑が建てられています。/多摩市内でも1880年代(明治時代初期)、明治天皇が兎狩りと鮎漁で四回ほど連光寺を訪れました……そのような縁から1930(昭和5)年に田中光顕は多摩聖蹟記念館を建設することにしました。

多摩市教育委員会「多摩市指定有形文化財 旧多摩聖蹟記念館」パンフレット。なお、ルビは省略。

新たな気付き。知的に面白い休日でした!

おわりに

わんちゃんたちも、そろそろ帰りたくなってきたみたいなので、これにて散策はおしまいです。

気温の変化も大きい季節。みなさんも、どうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。

それでは、また!
See you soon & have a splendid week!

またね〜