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こじんまりとできることを

週末。

急遽、予定がなくなってしまったので、のほほんと動画を見ることにした。

見ていたのは、アニメ『リコリス・リコイル』。

主人公の一人である錦木千束(にしきぎ ちさと)は、治安を秘密裡に守る「リコリス」というエージェント。

だけど、「喫茶リコリコ」という喫茶店で働きながら、町で人々の手助けもしている…

そんな『リコリス・リコイル』の第13話を見ていたとき、千束の発言が頭に残った。

引用すると…

今のままでも 好きなものは たくさん
大きな町が動き出す前の 静けさが好き
先生と作ったお店 コーヒーの匂い お客さん 町の人 おいしいものとか きれいな場所 仲間 一生懸命な友達
それが私の全部
世界がどうとか 知らんわ〜
……
私を必要としてくれる人にできることをしてあげたい
そしたら その人の記憶の中に私が残るかもしれないでしょ? いなくなったあとも

『リコリス・リコイル』エピソード13:Recoil of Lycoris

特に、「私を必要としてくれる人にできることをしてあげたい」という部分に共感したから、千束の発言が頭に残ったんだと思う。

私は、「日本は〜」とか「世界は〜」といった主語の大きい話が、苦手だ。

かといって、国内外で起きた出来事に関心がないというわけでもない。

ただ、これまで出会った方々の中には、「日本/世界の〇〇のために〜」と大きな夢を語ってくださる方もいて、その度に徳の高い人だなぁと尊敬する。

やっぱり、自分とは違うタイプなんだろう。

けれど、そんな私でも、私との繋がりがより深い人たちのためだったら、何かできることをしてあげたいって気持ちは自然と強くなっていく。

たぶん、そのぐらいの規模感で精一杯。

千束みたいに、「私を必要としてくれる人にできることをしてあげたい」という気持ちは、これからも大切に持ち続けたいし、私なりのあり方で良いんだと思う。