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HAINT "CHAPTER #0" 今年を振り返る

どうも皆さん、YU-TOです。

今年も残すところあと1日となり、もう世の中はすっかり年末モード切り替わってしまったが、先日28日、HAINTの1st Digital EP、『CHAPTER #0』の配信が開始された。

EPジャケ

収録曲の内、「Forsaken Citadel」と「Misery」の2曲は新曲、残りの3曲は既出のシングル曲という内容で、"今年の総決算"とも言うべきベスト盤的作品になっている。

9月にHAINT発足を発表してから約3ヶ月が経つが、このペースでコンスタントに音源をリリースし続けられたことは、「なかなかやるじゃないか」と、自分達で自分達を誉めてやりたい(笑)。

制作に次ぐ制作は、1つやりつつも次の1つの事も進めておくみたいに、様々な作業を同時進行で進めなければならず、中々大変ではあったものの(そしてそれは今も続いている 笑)、去年の終わりに「次はこういう形で音楽活動がしたい」と計画していた事をしっかりと具現化出来たことは、素直に嬉しく思う。

もちろん、自分の力だけでそれを実現出来たのではなく、相棒のKAZ君を始め、映像制作を手伝ってくれているツトさん、フューチャリングしてくれたアーティスト達の尽力があってこそ実現させることが出来たと思っているので、関わってくれた皆さんには本当に感謝の意を表したい。

まだ始まったばかりの、しかも"バンド"というスタイルを取らない実験的とも言えるプロジェクトにも関わらず、『CHAPTER #0』はiTunesメタルアルバムランキング第2位にランクイン。

自分達を支持してくれる人がいるという事実は、本当に制作の励みになる。

『CHAPTER #0』は、一聴すると雑多でまとまりにかける作品にも思えるが、実はよく聴くと意外に統一感がある作品であることに聴き返していて気が付いた。

メタル系の楽曲はエクストリームでありながらも、必ずどこかにメロディアスな要素が盛り込まれていて、ブルータル一辺倒には決してならない。

作品の幕開けを飾る、盟友Death I Amをフューチャーした「Forsaken Citadel」は、高速ブラストビートとJacobの邪悪なスクリームが交錯するデスメタルナンバーであるが、後半のストリングスを用いたドラマチックな展開はKAZ君ならではのセンス。

このKAZ君独自のストリングスアレンジは、デビュー曲である「Rotten Anthem」でも大いに生かされていて、HAINTサウンドの肝とも言えるかもしれない。

ストリングスこそ未使用だが、「Sign Of Ruin」には古き良き叙情メロデス的ギターメロディが多分に盛り込まれているし、意識したわけではなかったのだが、"メロディアスさ"は『CHAPTER #0』でのHAINTサウンドに無くてはならない要素だったのかもしれない。

https://youtu.be/GHx3CGNapcg

そして、パンク・エモ系の楽曲である「Closure」や「Misery」には、どこかメタルっぽさを隠し切れていないというか(笑)、100%パンクに寄り切れない、良い意味な"中途半端さ"がある。

2曲共に参加しているボーカリストのBillyは、もはやHAINTの正式メンバーなんじゃないかと思ってしまうが(笑)、彼は本当に自分達のツボにドンピシャにハマるボーカルを毎回入れてくれる、これ以上ないくらいの逸材で、彼の存在はHAINTにとってとても大きい。

本当に、自分が今まで好きで聴いてきたけど演ってはこなかったこの手の音楽スタイルを、HAINTで表現出来たのは彼のおかげで、新曲「Misery」はその真骨頂ともいうべきHAINT流ポップパンクの完成系。

曲の随所で聴けるスクリームでメロディを歌い上げるボーカルアプローチは、Billyの凄まじいポテンシャルを遺憾無く感じさせてくれて、「こんなんをしれっと歌い上げてしまうコイツは一体何者なんだ!?」と未だに感じてしまう(笑)。

そんな具合に、メタル&メロディアス"という筋は『CHAPTER #0』の全編を通してしっかりと貫かれていて、オムニバス的雑多感を感じさせない、統一感がある作風に仕上げられたのではないかと自負している。

今年の下半期は、本当にHAINTの為に常に動いていたと言っても過言ではなかった。

"ライブをやらない"と活動スタンスを決めている以上、作品のクオリティは勿論として、発表のペースにも妥協したくは無いし、やはりコンスタントに制作と発表を続けることでしか"やれる事"って増えていかない。

「今回の限界はここまでだったけど、次はここまで到達したい」だとか「今回見つけたこのやり方を次は更に発展させたい」みたいなことは、常に動いていないと、どうしたって見えてこないものなのだ。

どんなに一生懸命動いていても、「一体自分は何をやっているんだろう?」と感じてしまうくらいに、人から見向きもしてもらえない時もある。

でも、"行動する"ってそういう事との戦いなのだ。

「何故見てもらえないのか?」、「どうやったら見てもらえるのか?」、それを頭の片隅で考えながらも、ベースとなるのは"ただやり続ける"ということ。

自分達に出来ることは、良い曲を、良い音で、良いパッケージングで、皆さんにお届けすること。

"良いものが評価されるとは限らない"という現実に負けずに、やり続けていればいつか必ず届くと信じて、良い音楽を作り続けること。

そういうシンプルなことだけ。

2021年は、それを強く感じた1年だった。

もう既に、来年に向けた制作もスタートしているので、2022年も早々に新たな楽曲をお届け出来ると思われます。

お楽しみに!。









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