Dark Urban Boysgroup "ON FIRE[D.U.B REMIX]feat.TORAJiRO" を徹底解説!!
どうも皆さん、YU-TOです。
グダグダの境地に達し、一時はリリースすらも危ぶまれていたDark Urban Boysgroupの最初で最後の作品である『CREMATION』。
本来は1枚のアルバムとしてリリースする予定だった作品を"FIRE SIDE"と"URN SIDE"という2枚のEPに分ける事になり、"FIRE SIDE"の配信リリースが6月1日に決定致しました!。
そして作品の最後を飾るリード曲、"ON FIRE[D.U.B REMIX]feat.TORAJiROのMVも本日公開。
撮影したのは3月だったから約3ヶ月経った訳だけど、その間は長かったようにも短かったようにも感じる怒涛の日々でしたね。
でも撮影から公開までが3ヶ月空くって割と普通の事で、「グダグダになったと思ったけど振り返ってみれば案外ちゃんとやれてたな。」とは思う。
この"ON FIRE"という楽曲、作品名に[FIRE SIDE]と付いているし、"CREMATION"って"火葬"って意味だから、作品の中で重要な位置付けのある1曲。
今日はその"ON FIRE"に関する記事を書いていこうと思います。
これを読んでくれた皆さんが、"ON FIRE"という楽曲を深く理解し、より一層好きになってくれたらとても嬉しいですね。
ぜひ最後までお付き合い下さい!。
何故"[D.U.B REMIX]"と付いているのか?
『CREMATION[FIRE SIDE]』の最後を飾る"ON FIRE"ですが、正式名称は"ON FIRE[D.U.B REMIX]。
何故にこんな表記があるのかと言ったら、この曲、実は元々Garyuのソロ楽曲だったんですよ。
サザンロック風なギターリフが中心の楽曲で、初めて聴いた時から「これバンドで演ったらカッコ良さそうだな」とは感じてて。
ずっと「いつかD.U.Bで演りたいよね〜。」とはメンバー間で話してはいたんですが、全く実現する気配が無く(笑)。
そんなこんなで最後の作品をリリースする事になり、「最後だしON FIREも入れちゃうか!」って感じでやっとこさバンドバージョンを制作する事が出来たというわけですが、、。
いざ作ってみて思ったのは、もうシンプルに「やっぱバンドで演ったらカッコ良い!」(笑)。
原曲のドラムは打ち込みですが、やはりこの曲はイナたい生ドラムというか、古き良きミクスチャー的空気感のある音色が抜群に合う。
フレーズも原曲と結構変わっているけど、前から「バンドで演るならこう叩くな」とはずっとイメージしていたから、リズムアレンジには全く悩まなかった。
ドラムは曲の最初から最後まで通して叩いた完全1発録り。もちろん修正も無し。
もう本当に1回しか叩いてない、自分のドラムそのまんまの音です(笑)。
そうじゃないと、こういう生っぽいニュアンスって絶対に出せない。
もちろん、サンプルのドラムサウンドの方が迫力のある音が出せるのだけど、"ON FIRE"では「本来の楽器ってこういう音だよね」っていうリアルなサウンドを録りたかった。
ギターもちゃんとアンプを鳴らした音になってるし、ヴォーカルのRECも一瞬で終わったし(笑)ホントに生々しい事この上ないサウンドになっていると思う。
それこそLIMP BIZKITとかKORNとかみたいな往年のラップメタルって、めちゃくちゃ音が生々しかったじゃないですか?。
ああいう人間的なサウンドって今聴くと新鮮というか、逆に古臭く感じないんですよね。
今流行ってる(のか? 笑)"Lo-Fi HIP HOP"に近い感じで、それのラウド版が"ON FIRE[D.U.B REMIX]"だと自分は思ってます(笑)。
ただし、打ち込みを生っぽく聴かせるんじゃなくて、人間がちゃんと演奏する。
"人間が叩いてるっぽく打ち込みました"っていうドラムは自分的にあまり好きではない。
そういうのって、正直「人間ってそんなヨレないよ?」って感じてしまう。
"演奏がガッチリしている=機械的"っていうわけではなく、"人間っぽいガッチリさ"というのも実はあって、それを表現出来たのが"ON FIRE[D.U.B REMIX]"だと思ってます。
これ、結構新しい事やってると思うんだけどな〜(笑)。
"3周回って最先端"みたいなね。
聴いてくれた人全員がそれを感じてくれたら、とても嬉しい。
でも、感じてくれなくても大いに結構。
結局自己満なんで、D.U.Bってバンドは。
「古臭っ!!」って感じてくれたら、逆に思惑通り(笑)。
ただし、どこかに感想等を書く際はポジティブに「懐かしい」ってオブラートに包んで書いて下さいね(爆笑)。
TORAJiROって誰やねん?
"ON FIRE[D.U.B REMIX]ですが、タイトルにある通り"TORAJiRO"という気鋭の若手ラッパーがフューチャリングで参加してくれています。
TORAJiRO君はROUTE312というHIP HOPグループのメンバー。
そのROUTE312ですが、D.U.BのギターであるTAKUMAが楽曲の制作とプロデュースを手掛けていて、Garyuとも親交があるという事から今回のfeatが決まったのですが、これも完全な"ノリ"でしたね(笑)。
TAKUMA:「何かトラがバンドで歌いたがってるんだよね。」
Garyu:「じゃあもう2バース目、全部トラで良くね?。」
そんな流れであれよあれよと、いつの間にかfeatが決まっていたような気がする(笑)。
ROUTE312の存在は元々TAKUMAから聞いていて知ってはいたけど、自分はTORAJiRO君とは会ったことがなくて、実はMV撮影の時に初めて顔を合わせたという(笑)完全なる初対面でした。
もうまさに"出会って5秒でXX"みたいな(笑)、そんな感じ。
レコーディングの時も挨拶くらいしておこうと思ったけど、自分が外に出てた30分くらいで録り終わって帰ってしまい、全く挨拶する余地すら無かったという(笑)。
いやしかし、そんな完全なるノリ1発で歌って(ラップして)もらった訳ですが、TORAJiRO君を起用したのは大正解だったと言わざるを得ません。
むしろこの"ON FIRE[D.U.B REMIX]は、彼無くしては成り立たないとも言えるくらいの良い仕事っぷり。
まず、Garyuのラップとの対比が素晴らしい。
楽曲自体がずっと1曲を通して同じビートをキープするような曲調だから、緩急を付けるのがすごい難しいと思うのだけど、TORAJiRO君の細やかなフロウが乗る事で曲にスピード感を加える事が出来た気がする。
そこにGaryuのキャッチーなフロウが乗る事で波が生まれて、原曲と一味違う魅力を引き出す事が出来たと思う。
「よくこんな所にこんな3リズム入れられるな 笑」みたい感じる部分も多々あり、自分の叩いたフレーズが全く違う事を演ってるように聴こえてきたりもして、とてもビックリしました。
別にTORAJiRO君自身も計算してやったわけでは無いのでしょうけど、こういう驚きって音楽を作る上での楽しさの醍醐味で、この"新しい世界が開けた"みたいな感じ、とても好きですね。
あとD.U.BでラップするTORAJiRO君はROUTE312の時とも他アーティストのfeatの時とも違う全くの別人に見えて、とても不思議。
これが楽曲のせいなのか、単純に髭が無いからなのか(これが5割かな 笑)は分からないけど、とりあえずD.U.Bの時が1番"ワルい"(笑)。
TORAJiRO君とは、また何か一緒にやりたいなとは個人的に思っていて、彼のラップってこういうハードコアなサウンドにとても合う。
もし"ON FIRE"を聴いて、TORAJiRO君のラップにピンときた方は是非ROUTE312の方もチェックしてみて下さい!。
ちなみにROUTE312の他メンバー、Teson君とSKIN-D君も"取り巻き役"として(笑)MVに参加してくれてます。
皆んなで和気あいあいと進める撮影はとても楽しく、段取り良くスムーズに撮影を進める事が出来ました。
ちなみに、ベースのNaokiは体調不良の為MV撮影に参加出来ず、D.U.Bメンバーは3人しか映っておりません、、。
時期が時期だけに"大事をとって"という事で、残念でしたが悪しからず、、。
撮影を担当してくれたのはROUTE312のMVをはじめ、数多くのHIP HOPアーティストのMVを手掛けているKeigo Mochizukiさん。
編集は自分が担当させてもらったのですが、撮ってもらった素材がどれも良過ぎて、どれをどう使うか迷子になりそうになりましたね(笑)。
Keigoさんが手掛けた他アーティストのMVもメチャクチャカッコ良いものばかりなので、こちらも合わせて是非チェックを!。
撮影地はGaryuの地元、大宮
ON FIREのMVは、全てGaryuの地元である埼玉の大宮で撮影されています。
元々"ON FIRE"は地元愛を歌った楽曲で、原曲には"埼玉ブランド"という具体的なワードも出てくるが故に、「絶対にロケ地は埼玉で!」という事になったんですね。
MV中そこかしかに登場する、というかほぼメインのロケ地となっているのは"SKREWZONE"というアパレルショップ。
Garyuが高校生の頃からお世話になっているという、まさに"地元"なゆかりのあるお店という事でMVに登場してもらったのですが、営業中にも関わらず撮影を決行させてくれて非常に感謝です。
今回、MV中でメンバーが着用している衣装などはほぼ全てSKREWZONEのもの。
ストリート系の商品に特化し、自社ブランド物から他ブランド物、服やシューズ、香水や玩具まで多種多様な商品を取り揃えたお店で、もう自分好みドンピシャな服やキャップばかり。
撮影そっちのけで買い物に走るメンバーもいたりで、撮影をしに来たのか買い物をしに来たのか分からなくなる場面も多々ありました(笑)。
多分、買い物7割、撮影3割くらいの時間割だったと思う(笑)。
自分も「あれもこれも欲しい!」ってひたすらキャップばかり見ていて、撮影を進めるのを結構な時間忘れてた(笑)。
他メンバーが撮影してる中で試着室入っちゃう奴もいるし、「これも買っちゃえよ!」って煽り立てる奴もいたりで完全な"遠足の土産屋状態"でした(笑)。
でも、自分の場合ライブとかでもそうなんですけど、時が経って思い返すのってこういう音楽とは関係の無い時間だったりもするんですよね。
『CREMATION』をリリースしたらバンド自体は終わってしまう訳だけど、作品と思い出はずっと残り続ける。
多分、『CREMATION』という作品を振り返った時に何を1番に思い出すかって考えたら、多分2012年のレコーディングの事と"ON FIRE"のMV撮影の時の事だと思う。
「ああ、やっとD.U.Bが形になるんだな」
そんな事をずっと思いながら撮影していた。
その気になればいつだって動けたはずなのに、ずっと動かないでいた事に後悔が無い訳じゃない。
でも、今回こうやって作品をリリースする事が出来て、MVも制作出来る事になって、「その気にさえなれば、ちゃんといつだって動き出せるんだ。」という自信のような気持ちが、自分の中で確実に芽生えた。
この作品がどんな評価をされるかは分からないし、額は大した事無いにせよ今のところは赤字見込みだけど、もうその気持ちを自分の中で芽生えさせる事が出来ただけで"成功"って言えるのかもって最近は思えてきていて。
もちろん、今後の音楽活動でD.U.Bのような事は2度と起こしたくないけど、そういうグダグダさも含めてのD.U.Bだったんだなって感じてます。
最後に、営業中にも関わらず「ゆっくりして行ってよ!」と撮影を快諾してくれたSKREWZONEの雨宮さん、本当にありがとうございました。
お陰様で、"服屋でのMV"という唯一無二(?笑)な作品に仕上げる事が出来ました!。
またお店の方にも遊びに行って、散財しまくりたいと思ってます(笑)。
色々な方の協力で作り上げる事の出来た"ON FIRE[D.U.B REMIX]"のMUSIC VIDEO、もう何回でもご覧になって、『CREMATION[FIRE SIDE]』配信まで首を長くして待っていて下さい!。
では!、また次の記事で!。
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