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Dark Urban Boysgroup "風憶"-N.W.O.J.P.M[New Wave Of Japanese Pop Music]-

どうも皆さん、YU-TOです。

先週公開したDark Urban Boysgroup"In The Mist"、少なからず反響があって嬉しい限りだ。

『CREMATION [FIRE SIDE]』を聴いてくれていた方々は、そのサウンドの違いにビックリしてしまっただろうが、これがDark Urban Boysgroupというバンドなのである。

"FIRE SIDE"はGaryuのラップが中心だったのに対し、"URN SIDE"はTatsuの歌い上げるメロディックなボーカルを如何にエクストリームにこねくり回すかを追求したサウンドだ

そして、そのサウンドの特徴は本日公開された"風憶"でさらに顕著なものとなっていることは、曲を一聴して頂ければ分かると思う。

美しいピアノとストリングスの旋律にDjentを思わせる歪んだギターとキックのシンクロが掛け合わさり、Tatsuの歌い上げる美しいハイトーンメロディに怒涛の2バス連打とブラストビートが覆い被さる。

かなり実験的な試みをした1曲だが、実はこの曲こそが数年前に「これ、何とかして世に出さないと!。」と自分を突き動かした1曲だったのだ。

『CREMATION [URN SIDE]』に収録されている曲の大半は大部分がリアレンジされているのだが、この曲に至っては最初にレコーディングされたものとほぼ同じアレンジとなっている。

当時、この曲をどうやって作り出したのかは殆ど思い出せないのだが、とりあえずAメロのドラムンベースっぽいビートとサビの4つ打ちビートが大まかなイメージとしてあり、そこから膨らませていった事だけは何となく覚えている。

何よりもこの曲は、Tatsuのコーラスアレンジが実に見事。

曲の随所で聴けるTatsuのハモリは、ほぼ全て彼がアドリブでやった事が採用されている。

「とりあえず何か適当にハモり入れてみてー。」という無茶振りに、「こんな感じっすかぁ〜?。」と、いとも簡単に美しく繊細なコーラスワークを入れてきて、「本当にこいつヤベェー奴だな、、、。」と若干引いてしまった(笑)。

世に言う"V系"的なボーカルにならずに、"色気"を感じさせる歌声が出せるのは、やはりR&Bを歌ってきたボーカリストならではという感じで、ヘヴィな音楽界隈では中々お耳に掛かれないボーカルスタイルであると思う。

自分が2012年のDark Urban Boysgroupの音楽を"世界最狂J-POP"と形容する理由はそこにあり、この"風憶"はその言葉を音で的確に表現した1曲だと自負している。

N.W.O.J.P.M(New Wave Of Japanese Pop Music)

2012年のDark Urban Boysgroupが演りたかった音楽って、まさにこれなのだ。

キャッチーで胸を突くメロディを日本語で歌い上げ、それをエクストリームメタルでこねくり回し、全く新しい形の"ポップミュージック"を作り上げる。

Dark Urban Boysgroupって、自分の中ではそんなバンドだった。

J-POPが演りたかったわけじゃない。

むしろ、どちらかと言えばその手の音楽は"嫌い"の部類に入る。もちろん、全てでは無いが。

"カラオケで歌いやすい事"を基準に作られた軟弱なメロディと軟弱な演奏、ボーカルだけが全面に出たおかしな音質と俗悪な歌詞、音楽が"オマケ"なマーケティング商法。

"J-POP"と呼ばれる音楽は、その全てがダサくて不快だ(何度も言うが全てでは無い)。

しかし、そこで「そんなダサい音楽やらねーよ!。」で終われないのが自分という人間というか、、、。

当時、芽生えていたのが「だったら、俺達がもっとカッコ良くやってやろうじゃねーか!。」みたいな"ポジティブな反逆心"みたいな気持ちで、その姿勢こそがこの音楽が作られた原動力なのだったと思う。

色々な意味合いで付けた名前ではあるのだが、2012年に"Dark Urban Boysgroup"という名をこのバンドに付けたのにも、実はそんな姿勢が反映されている。

"Dark Urban"というのは、"闇の都市"という意味だが、これはつまりエクストリームメタルやハードコアのような、アンダーグラウンドな音楽の世界を自分なりに暗喩した表現だ。

そして、"Boysgroup"は"男性ポップアーティスト"を暗喩している。

2012年当時だったらOne Directionが一世を風靡していた年で、一昔前ならばBack Street Boys、日本だったらSMAPなどが"ボーイズグループ"という呼ばれ方をされる事があると思うのだが、要はそれの"Boysgroup"だ。

だからDark Urban Boysgroupは、"アンダーグラウンドシーンのポップアーティスト"みたいな意味合いで付けた名前で、当時の自分達の音楽性を自分なりの言葉で表現した名前だった。

まあ、"FIRE SIDE"での音楽性では、この意味合いはちょっと通用しなくなってしまうかもしれないが(笑)。

ちなみに、"Boysgroup"のBoysとGroupの間を空けないのは、どうしてもD.U.Bという3文字でバンド名を表現したかったから。

これは完全にPay money To my Painからの影響である(笑)。あとS.O.D。

まあ、明らかにおかしな表記だから開けられてしまうこともあったのだけど、、(苦笑)。

話が脱線してしまったが、本日公開した"風憶は、そんなDark Urban Boysgroupの音楽的姿勢が詰まっている1曲だと思う。

この曲も歌詞の大部分は自分が書いているが、いくつかの節はレコーディングしながらその場で作っていった覚えがある。

"胸に秘めた思いを伝えられずに終わってしまった恋愛"的な内容となっているが、歌詞を付け加えているうちに"相手が死んだ"みたいな歌詞になってしまい(おいっ笑)、完全にフィクションな内容となってしまったという、、(笑)。

ただ、男女間の恋愛としてだけではなく、家族や親しい友人という具合に捉えてもらっても構わない。

相手を思う気持ちは胸にあっても、いざ本人を目の前にしたら口をつぐんでしまうのは何故なのだろう?。

不平不満や愚痴ならばいくらでも言えるというのに。

それはある意味"悲劇"であり、とても残念な事だ。

"思い"というのは、相手に伝えてこそ存在が証明出来るもの。

しかし、"思い"という存在は不確かで、自分の中に雲のように浮かんでは消えて、消えては浮かび、しっかり掴み取っていかなくては風ととも消え去ってしまう。

いつしかそんな思いを持っていた事すら忘れ、残るものは鈍い後悔と淡い記憶だけ。

そんな内容の歌詞となってます。

何か、柄にも無く詩人めいた事を書いてしまいましたが、、、(笑)。

ちなみに、"風憶"という言葉は造語。

この曲だけ割と完成直前まで曲名が決まらず、「どう考えても曲調的に英語は合わないし、どうしたものか、、。」と悩んでたのですが、「もういっそ造語にしたれ!。」と開き直ったら1分で思い浮かんだという(笑)。

色々言っても歌詞なんて結局は聴き手の捉え方次第でいくらでも聞こえ方は変わるもの。

歌詞も同時に配信する予定なので、自由な発想で想像して、歌詞も曲も楽しんでもらえたら幸いです。

そんな"風憶"が収録された『CREMATION [URN SIDE]』、8月2日配信開始!!。


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