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HAINT 『CLOSURE』公開(歌詞対訳付き)

どうも皆さん、YU-TOです。

10月に入り、秋の到来を感じさせる気候になってきた今日この頃。

9月に発足させた新プロジェクト"HAINT"の活動は、おかげさまで非常に好調。

今月末〜来月には次のリリースに向けたボーカルレコーディングとMV撮影を行う予定で、少なくとも今年中は間を空けることなく、皆さんの耳に新たな楽曲をお届け出来ることになると思う。

そんな日々制作に勤しんでいるHAINTだが、本日10月5日に新曲『CLOSURE』が配信、MV共に解禁となった。

楽曲毎にボーカリストを変更するという活動スタイルをとっているHAINTだが、今回の『CLOSURE』ではアメリカ在住のボーカリスト、Billy Douglasをフューチャー。

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日本人が日本で制作をしているにも関わらず、歌っているのは生粋のアメリカ人という、邦楽なのか洋楽なのかの線引きが曖昧な1曲で、ボーカルレコーディングに関しては全てオンラインでのやり取りのみで完徹させた。

只者ではない表現力と色気を併せ持った歌声と、抜けの良い鋭利なスクリームをCLOSUREで聴かせてくれているこのBillyという人物だが、正直、彼の詳細について自分は殆ど知らない(笑)。

Billyの存在を知ったのは『CLOSURE』が完成した際、KAZ君から「前に一度コンタクトを取った凄いボーカリストがいて、彼に歌ってもらいたいと考えている」と打診され、BillyがYouTubeに投稿しているカバー動画をチェックした時が最初だった。

チャンネル登録者数や回転数は決して多くなく、投稿している動画の本数も10本に満たない程度だったのだが、彼の歌声を聴いた時、「こいつは凄いぞ!」と衝撃を受け、「オファーしよう!」と即決してしまったほどで、、。

スクリームの説得力も、クリーンボーカルの抑揚と音程レンジの広さも、その全てが一線級で「カバー動画を上げるだけに留まるタマじゃないだろ!」と余計なお世話ながらも感じてしまった(笑)。

しかし、メールでコンタクトを取ったことがあるにしてもKAZ君は彼に会ったことすら無い訳だし、自分なんてBillyに認知すらされていない。

「そんな奴らのオファーをちゃんと受けてくれるのか?」と少々心配だったのだが、意外とあっさり「やるよ!」とオファーを承諾してくれて、楽曲への参加が決定。オケと最低限の要望だけを送り、Billyからデータが送られてくるのを待つ事に。

ただ、自分はこの時点で100%安心しているわけでは無かった。

むしろ、「ここからが本番だ」と。

別に差別的な考えを持っている訳ではないし、全ての人がそうであると一概には言えないのだが、アメリカ人という人種は日本人の数倍は"テキトー"だ。

前に所属してたバンドでアメリカツアーをした時もこのテキトーっぷりに翻弄されてえらい目にあったこともあるし、"リップオフ"と呼ばれる"商品を買って送金したにも関わらず、商品が送られてこない"という被害も世間には世間には数多くある。

Billyはギャラの前払いを条件に出していて、これに至ってはこちらの信用の証明もしなければならなかったから条件をのんだのだが、「もしかしたら永久にテイクが送られてこないとかあり得るかもな、、」という懸念もやはりあったのは事実。

だが、Billyはしっかりとやってくれた。

途中、「ちょっと喉痛めちゃってるからあと数日待って!」なんてやり取りもあったりしたが、コーラスの被せもハモリも全て入った素晴らしいデータを送ってきてくれて、自分もKAZ君も文句無しの1発OK。

いや本当に、最初にBillyから送られてきた歌を聴いた時は心底興奮した。

聴いてもらえれば分かると思うのだが、『CLOSURE』はメタルではなく、エモやポップパンク的な感触がある楽曲で、この手の音楽は自分のルーツにある音楽ながらも、自分がこれまで演ってこれなかったタイプの音楽なのである。

何故自分がこれまでの音楽人生で大好きながらもエモ・ポップパンク的な音楽を演ってこなかったのかというと、自分はこの手の音楽に対してメタル以上に"洋楽史上主義"だからだ。

国内でもエモ・ポップパンクを演っているバンドはメタル以上に多いし、市場も遥かに大きい気もするのだが、何故だか自分は国内のその手のバンドには全く魅力を感じない。

その"魅力を全く感じない"根本の原因は、ほぼ100%ボーカルによるところが大きい。

日本語詞でこの手の音楽を歌うと、どうしたって一時一世を風靡した"青春パンク"的な音楽になってしまうし、スクリームで誤魔化せないが故に、例え英詞で歌ったとしてもネイティブ並みの発音の良さがないと一気にダサくなってしまう(※あくまで自分個人の好みの問題)のがこの手の音楽の特徴だ。

もちろん、国内バンドでも好きなエモ・ポップパンクアーティストもいるのだが、それは片手で数えるだけで事足りるほどしかいないと思う。

こういう事を書くと不快に感じる方もいるかもしれないが、これが正直な気持ちなのだから仕方がない。

そういった事から自分自身が好きで"演りたい"という願望は持ちつつも、身近な場所にネイティブな発音で、かつ上手く歌えそうな人材もいなかったという事もあって、エモ・ポップパンク的な音楽は、自分の音楽人生において"聴くだけの音楽"にずっと留まっていたのだ。

だが、この『CLOSURE』ではそれを"演る音楽"に昇華する事が出来た。

「そうだよ、これだよ!。俺はこれが演りたかったんだよ!。」という興奮を感じているというか、「これが音楽を作る楽しさの醍醐味だよなー」としみじみ思う。

"日本に居ながらも外国人ボーカリストを起用して洋楽的なサウンドを作る"という制作スタイルは、今年存在を知ってすっかりファンになってしまった"BUNNY"という若手アーティストがやっていて、「こういう活動の仕方もありだな」とは少し前から感じてはいた。

BUNNYはEDM的なサウンドながらも、エモ・ポップパンクからの影響を色濃く感じさせる斬新なサウンドが特徴だ。

「やっぱりこの歌唱の感触って、外国人にしか出せないよな」とは聴きながら感じていて、BUNNYの音楽が好きな理由の大半はそこにある。

「BUNNYと同じような音楽を演りたい!」と思っていたわけではないし、『CLOSURE』はまたベクトルが違う音ではあるのだが、KAZ君が英語を話せる帰国子女で、彼も以前から外国人ボーカリストを起用して制作を行なっていたということもあり、「BUNNYみたいな制作のやり方が出来るかもな」とはHAINTを始めた時に頭の片隅で感じてはいた。

それがあっさりと、2作目にして実現してしまったというわけだ。

やりたいことを実現させたい時に、「絶対にやってやる!」と意気込んでしまうと、それは執着になってしまい、中々実現がしにくくなるという話はよく耳にする。

「恋人が欲しい!」と思ってる時ほど恋人が出来ず、「別に今は恋人とかいらないかなー」と思っていると恋人が出来るみたいな、そういう感覚。

この『CLOSURE』という曲は、自分にとってその結晶なのだ。

だからなのか、この曲に関しては"自分が制作に参加した曲"とはあまり感じず、単純に「良い曲だな〜」という客観的目線(客観的耳線? 笑)で聴けて、ここ数年の間で1番制作が終わった後でも聴き返してる楽曲な気がする。

「"絶対!"より"何となく"願ってた方が、自分の人生においては願い事って叶うんだな」という、人生の教訓にもなった(笑)、新曲『CLOSURE』。

最高過ぎる歌を入れてくれたBillyと、やり取りを行なってくれたKAZ君に最大限の感謝を。

KAZ君は「特に何も感じなかったですね」と言っていたが(おいっ 笑)、実はこの曲、歌詞も凄い良いんですよ。

記事の最後に対訳を載せておくので、是非読んでみて欲しい。

HAINT新曲『CLOSURE』、末永く楽しんで欲しい1曲です。

11月にはまた更なる新曲をリリース予定なので、お楽しみに!。

ではまた!。

CLOSURE 歌詞対訳(※一部意訳も含みます)

Yeah it took some time,
And yeah, it’s on my pride cuz 
I Let my whole world crumble down.
立ち直るために時間が必要だったよ
うぬぼれて自分を見失って、倒れたこともあった

Yeah it took some healing,
Cause I lost my feeling of ever really knowing who I wanna be. Oh!
傷が癒えるまでは、時間が必要だったよ
自分を見失って、どこを目指せば良いかすら分からなくなっていた

Im not so sure who I am now,
Cause it feels like I just let it go,
I’m not so sure who I am now 
もう自分が何者なのかわからない
すべてを投げ出したい
自分は一体、何者なんだ

Now I’m at the surface,
Not behind a curtain, 
Cause I can’t know for certain,
What tomorrow’s like.
そして今、答えを迫られている
隠れていたカーテンの向こう側で
でも確かな答えはない
どんな明日が待っているか分からない

I learnt a lot of things the hard way,
Like I can’t please everyone, 
And I’m sorry I can’t be perfect,
I don’t regret a thing I’ve done.
There’s some people that I miss but I see them all the time.
I may not be the closest, but at least your doing fine.
様々な物事を苦労して学んだよ
全ての人々を満足させることはできない
自分の欠点を思い知ったね
でも後悔はない
恋しい人達もいるけど、いつかまた出会えると信じている
今は離れているけど、幸せでいることを願って

Im not so sure who I am now,
Cause it feels like I just let it go,
I’m not so sure who I am now 
もう自分が何者なのかわからない
すべてを投げ出したい
自分は一体何者なんだ

Now I’m at the surface,
Not behind a curtain, 
Cause I can’t know for certain,
What tomorrow’s like.
Now I’m feeling closure,
And now I’m getting closer,
To thinking that I can finally get it right
そして今、答えを迫られている
隠れていたカーテンの向こう側で
でも確かな答えはない
どんな明日が待っているか分からない
そして今、終焉を前にして
少しずつ正しい方向へ歩み出している

No more tears, no more lies 
Ain’t got much but I got time 
So give me a try, give me a try
涙を忘れて、素直な気持ちで
残ったこの時間で、またもう一度やり直したい




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