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必要不可欠な存在


今必要のなくなったものって、その時はきっと私にとって必要だったから。


あの頃どうしてあんなにお酒を欲していたかとか

あの頃どうしてあんな服装ばかりしていたかとか


あの頃どうして仕事に行く前にあの子とカフェに寄る必要があったのかとか

あの頃どうして、どんな扱いをされても縋りついていたかったんだとか




それがどうして、今はもう不思議に思ってしまうんだろうね。


私が私であることに、どんな理由があってどんな未来を想像して、一体どんな風になりたかったんだろう

何を思って諦めて、それで縋っていたんだろう



漢字がまだ書けなかった幼稚園児時代に夢見たことも、
外で遊ぶのが当たり前だった小学生時代に目指したものも、
クラスで浮いていた中学生時代憧れたものも、
友達がいなかった高校生時代にやりたかったことも、

どれも、全部全部


本当にしたいことだったのかすら今はもうわからないね


今本当にこれが欲しくて買ったのかな、

本当にこれが食べたかったのかな、

本当に、
これでよかったのかな。


その時そう思って自分が選んだことなら、気付かないうちに自分の中で必要としてることだったと思うんだよ。


それでよかったんだよ。

私は何も間違っていなかった


今日買ったニトリのモチモチ肉まんクッション2つだって、今の私にはきっと必要不可欠なものだったんだよね。



知らんけど。


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