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温泉宿の食事、つける? つけない?

少し前に泊まった温泉宿でお話しした女将さんが、こんなことをおっしゃっていました。
「もしかしたら皆さん、温泉宿の食事に飽きてきてるのでは? と思うんですよね。」

その宿は、以前は2食付きのサービスを提供していたのですが、少し前に夕食の提供をやめ、朝食のみを提供するように変えたのだそうです。

なるほど、そういう宿が増えてきた実感もあるので、おっしゃることは分からなくもないです。そこで自分もちょっと、考えてみました。

プランいろいろ

温泉宿で食事をつけるか、つけないか。基本的には以下の4パターンになりそうです。

1. 夕食・朝食付き(2食付き)。
2. 朝食付き、夕食なし。
3. 夕食付き、朝食なし。
4. 素泊まり。宿での食事なし。

まれに「昼下がりにチェックインして、昼食も付く」というプランもありますが、少数派なので今回は割愛します。

2食付き=スタンダード?

自分が温泉旅を始めた頃は、温泉宿の宿泊プランは「2食付き」がスタンダードだと勝手に思っていました。

地元の食材が揃う「和のコース料理」とも言えそうな、ちょっと豪華な夕食だったり、あるいは、素朴な感じの家庭料理だったり。

いずれにしても、日常生活ではいただく機会のない、スペシャルなメニューです。夕食だったら、一緒に、地元のお酒などをいただいて。

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次の朝になったら、温かいお味噌汁と炊き立てのごはん。夕食よりはシンプルでも、それでもちょっと豪華で、体に良さそうな美味しい食事。

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そんな「2食付き」のプランは今も多くの宿にあります。

お部屋や個室のように、自分たちだけの空間でのんびり食事をする時間、結構好きです。
また、夜遅くにチェックインしたときや、宿の周辺に飲食店がないとき、宿で食事を取れるのはありがたいですよね。

ただ、多くの宿で料理の内容が似通ってしまう、というのも正直あります。

山の宿でマグロのお刺身が出てきたりとか、季節の旬ではない果物が出てきたりとか・・・そういう「ザ・温泉宿のお食事」的なものがあるのは事実。

普段あまり温泉旅をしない人には「おお、これこそ"ザ・温泉宿の食事"だ!」と嬉しくなりそうですが、旅慣れた人からすれば、飽きるのかも知れず。

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朝食のみとか、夕食のみとか

朝食のみの宿泊プランというのも多くあります。旅館というより、ホテルに多いスタイルです。B&B(Bed & Breakfast)というやつですね。

夕食はチェックイン前に食べてくるか、もしくはチェックインしてから宿の近くの飲食店でどうぞ、という風になります。

そして、朝食は宿でいただきます。地方の温泉街は、朝食を取れるお店がないか、あっても少ないのでありがたいところ。

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また、このプランだと夕食は自分の好きなものを好きなところで食べられるので、自由度が高くていいものです。
(ただ、夕食を撮れるお店が近くにないと大変で、お店がなく、やむなくコンビニで夕食を調達することになった・・・というリスクも。)

好きなように夕食を取れて、次の日の朝食は宿のしっかりした食事をいただけます。
スペシャルな朝食、というのは個人的には好きなので、やっぱり朝食は付けたいですね。

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宿の夕食はどうしてもごちそう感が出てくるので、準備するのは宿にとって大変なのだろうなと思います。
一方で、朝食は夕食よりもシンプルで、品数も少なくなるので、準備としては幾分楽なのかもしれません。

という事情があるのでしょうか、以前は2食付きプランを用意していた宿が、夕食の提供をやめて朝食のみ提供するようになった、というケースもちらほらと。

また、夕方のみというプランもあります。
朝寝坊したい人むけでしょうか。夜にたくさん食べて飲んで、となると、次の朝に早起きして朝ごはん、というのが、割としんどく。
一定の需要はありそうですが、朝食のみのプランに比べると少ない気がします。

素泊まり

ホテル同様に、素泊まりできる温泉宿も多いです。夕食が付かないメリットは先ほど書いた通りですが、こちらは朝食も付きません。

他のお客さんが宿で朝食を食べている時、素泊まりの自分には食べるものがない、というのはちょっと切なくなります。
・・・そう、炊き立てのご飯と、食欲を誘うお味噌汁の香りがしてくるのです。

何らかの理由で、朝早くチェックアウトしないといけない人向けのプラン、と言えるかもしれません。

2食付きを疑わなかった頃

ここからは、これを書いている自分がどのようにして選んできたかを書いてみます。

自分が温泉旅を始めた頃は、2食付けるようにしていました。というか、それが当たり前だろうと思っており。

たいていはひとり旅なので、部屋食できる宿であれば、部屋でまったり食べられます。そのまったり感が好きで。

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また、部屋食でなくても、宿の食事には非日常な感じがあって、それを味わう楽しみもありました。

夜の温泉街に出かけて、見知らぬ飲食店で飲む、というのも楽しいのですが、最初の頃は見知らぬ飲食店にひとり入るのはちょっと抵抗があったのです。

そういう意味でも、宿で食事するのが良かったのですね。

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朝食のみプランの良さを知り

その後、徐々に朝食付きのプランを選ぶことが増えてきました。理由はいろいろありますが、一番大きかったのが、
素泊まりのみ・朝食のみのプランしかない宿も候補に入れて宿選びをすることで、選べる宿の幅が広がる。ということ。

ひとり向けだと、2食付きのプランはなくても素泊まり・1食付きのプランならある、という宿が一定数あります。

あとは、基本的に宿での食事はお部屋でいただきたいのですが、その宿の食事場所が大広間などで他のお客さんと一緒、というなら、無理に宿で食べずに外で好きなものを食べたいな、と思うようになった、というのもあり。

また近年は、飲食店のレビューサイドがかなり充実してきていて、地方の温泉街にある飲食店でも何らかの口コミがすぐ検索できるようになりました。

知らない町の見知らぬ店にひとりで入るのは勇気が要りますが、そんな口コミのおかげで、多少はその心理的ハードルも下がった気がします。

それと、(あまり意味がないのですが、)宿泊料を安く済ませたいというのもあります。
結局、夕食を外でいただいても、調子に乗ってたくさん飲んで食べてしまうと結構お値段するので、宿で食べた時と費用面ではあまり変わらず。。

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一方で、なるべく朝食はつけています。
素泊まりの時もありますが、朝起きて食べるものがない、というのは、よほど早朝に出るとき以外は結構わびしいのです。

ということで

2食付きが温泉旅館のスタンダードなのだろうと思っていたのですが、
おそらく、2食、特に夕食を用意するのというのが重荷になっている宿も多いのではないかなと思っています。

人手不足もあるでしょうし、食材の値段も上がってきているでしょうから。

また、海外から温泉宿に泊まりに来るお客さんも最近は増えていると思うのですが、2食付き、というプランに違和感を覚える人も多いかもしれません。

ということで、もし宿の近くに美味しい飲食店があれば、そこで食べても良いかな、と思います。温泉街、宿と飲食店との共存共栄。
食事は飲食店、温泉と宿泊は宿、という役割分担が、今後、国の規模が小さくなっていく日本には現実的な選択になるかもな、とも思っています。

もちろん、周囲に飲食店がないようなところにある宿や、割烹旅館みたいに料理自慢の宿であれば、夕食を宿でいただくのが良いですよね。

ひとりなので、宿での夕食はお部屋がいいなと思いつつも、食事のお部屋出しは宿にとってはお膳を部屋まで運ぶのが大変。
宿で食事しないのがいいな、と書きつつ、宿で食べるならお部屋がいいな、というのは我ながら相反しているのですが・・・

まあ、宿の種類やプランの種類で、食事の有り無しを今以上に便利に選べるようになればいいな、ということで。

また思いついたときに、つらつらと書いてみたいと思います。それでは。

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お読みくださり、ありがとうございました。 これからも「静かな温泉旅」について少しずつ書いていくつもりですので、またお越しいただけると嬉しいです。

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ひとりふらり、主に北関東・甲信越にある温泉宿に泊まり、静かに過ごすのが好きです。 そんな静かな温泉旅について、これまでブログ( https://www.onsen-oh-yu.com )に綴ってきましたが、ここnoteでも、似てるようで似てない視線で書いてみようと思います。