間違った「改善」方法
動画が思うように伸びない……
作品が全然売れない……
集客が全然できない……
作品やサービスを売ったり広める活動をしていると、どんな規模であれ、「思ったような成果が出ない」という時期がやってきます。
焦りもするし、その売上で生きている場合は、死活問題。焦って不安にもなりますね。
でも、焦っているときほど、落ち着いて客観的に状況を整理し、堅実な改善の一手を打たなくてはならない。
ここで、やりがちな間違った改善方法というものがある。
今回はそれをお話します。
不安なときにやってはいけないこと:「感覚に頼る」
もっともやりがちなのはこれです。
「感覚に頼る」というもの。
不安なときほど、「感覚」とか「直感」とかに流される人はかなり多い。
だけど、不安な時の感覚ほど信じたらダメなものはないです。
絶対にやめてください。
とは言え、「感覚を使うな」という意味でもないです。
ある意味、乗りに乗っている時は調子に乗って、感性の赴くままに勢いよく行ったほうが良いこともあります。
ですが、自分が危機的状況になっている時の感覚なんて、「感覚」と言えるようなシロモノではなく、単なる思考停止の逃げでしかないです。
うまく行っていないときほど、感覚なんて信じたら負けです。
うまく行っていないときって、心に余裕がなくて感情的な行動をとりがちなので、そのせいで、輪をかけて失敗を重ねている可能性があります。
正常な判断なんてできやしないです。
そんな状態の「感覚」なんて、悪魔の囁き以外の何物でもないです。
絶対に感覚に頼ったらダメなんです。
こういうときに頼るべきは1つしかないです。
それは、他人…
ではなく…
「数字」です。
「数字」こそが客観的指標
感覚に頼るのではなく、数字を分析するのです。
こういうときに「感覚」に頼ろうとする人は「数字」が嫌いな人が多いですが、ピンチのときこそ数字は見るべきなんですよね。
なぜなら、「数字」は「現実」を正しく映し出すから。
本当に「いつもよりも売れていない」のか?
数字が現実を映し出すとはどういうことか?
例えば冒頭の話
「集客が全然できない」
という問題を抱えていた時、
本当に「全然できていない」のか?はこの言葉からはわかりません。
これはあくまで「今までと比べて全然できていないと感じる」という、感覚でしかないのです。
私が、サポートしている方が焦って相談してきたことがあった例をご紹介します。
とある講師業の方が、月の中盤くらいにこんな連絡をしてきました。
「今月は全然新規相談に申し込みがない!!!」と焦っていたのです。
この方は、良いときでは月に10件ほど、申し込みがありました。
確かに、減少傾向ではありましたが、それでも少なくとも5件は新規相談が毎月取れていました。
それが、今月は、まだ0件だというのです。
だから「全然入ってない!」と焦っていたのですが、私は相談を受け状況を確認したときに焦りませんでした。
というのも、その人の毎月の集客の傾向を知っていたからです。
「数字を見よう」と先ほど言いましたが、実は「感覚で判断してしまう人」も数字は見ていたりします。ただ、感覚で判断してしまう人は「結果の数字」しか見ないから焦っているのです。
過程の数字から読み解くことで「改善策」が見つかる
確かに「申込数」だけを見てしまうと「毎月最低でも5件入っているのに、今月はまだ0件」とかだと焦るかもしれません。
しかし、その方の今までの記録をもとに毎月の申込みの傾向を見たところ「申込みは後半に集中している」ということがわかりました。
前半はあっても1件。残りの相談は最終週に駆け込むようにして集中していることがわかったのです。
そうなってくると、月の中盤の時点では、「あって1件程度の申込みが、今月は0件だけ」ということがわかるわけです。
「5件の申し込みがあるはずなのに0件」だとおもっていた、焦っている「感覚」は全く余計な不安を生み出しており、
「だいたい1件は入っていたのが、今月は0件」だという「現実」を見えづらくさせていたのです。
とは言え、「減っている」ことに変わりはないので、対策は打たないといけません。
このときもやはり「結果」だけを見ていては改善策は見えてきません。
過去の成功例に倣って改善策を打ち出していきます。
どういう「原因」がどんな「結果」を生み出したかを探る
「毎月、最終週になると駆け込みで申し込みが入る」というのはなぜかを探ります。その理由はいくつ考えられますね。
例えば
・見込み顧客が「サラリーマン」が多く、給料日の直後に申し込む傾向がある
・月末に、いつも煽るように怒涛の募集告知を出している
・毎年この月は、集客数が落ち込んでいる
・今までやってきた告知を今月はサボっている
などなど……
必ず、「結果」には「原因」がつきものです。
それを見ずして、「改善」はできません。
原因を考えずに、仮説も経てずに改善をすることほど無謀な行動はないです。
実際にあった例で
「申込みが入らないのは、文章が悪いんだ!」と思い込んで、今まで集客できていた文章を一生懸命書き直した人がいましたが、成果が出ずに相談にきたのですね。
私が原因を見たら、「そもそもその文章が読まれていない」ということが原因だったのです。
この場合、正しい改善策は、
「文章を変える」のではなく、「その文章をもっと多くの人に読んでもらうために拡散する」ことだったのです。
焦って変えた文章は見事に改悪されており、「元の文章では読まれてば申込みが入っていた」のに、その状況すらもなくしてしまったのです。
(ま、正しい原因がわかったので、元の文章に戻しましたけど)
正しく原因を見定めて改善しよう
ここまでの話をまとめると、正しい改善方法というのは
・感覚に頼らずに数字を見る
・数字も結果だけを見るのではなく、過程も見る。
・結果の原因を探り、過去の成功例と見比べる。
そして、「解決策の仮説を立てる」です。
正直「原因を突き止めた」ところで、それは「多分そうだろう」という仮説でしかないのです。
でも、仮説でいいです。大事なのは「仮説に根拠があること」なんです。
根拠があれば、自信を持って改善策を打てるし、仮にうまく行かなったとしても、「元に戻って違う仮説を試す」事ができます。
仮説がない人は、そのままズルズル、間違った改善の上塗りをしてしまいます。それが問題なのです。
焦っているときほど、改善策をしっかりと見定めよう。
まぁ焦って不安なときに、1人で冷静な判断ができる人ってそんなにいないので、私みたいなサポート役の出番があるのも事実ですけども^^;
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以上、ゆうでした。
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