失敗を恐れて 長く立ち止まれば 選びかけたものが どんどん不味そうに見えてくる まやかし もう一度 目を凝らす 自分の中の 旬を逃さない
ほんとうは 苦しいことを 平気でできるふりも ほんとうは やりたいことを やらずにできないふりも ほんとうは もう お腹いっぱいなんだ ここから先は 気持ちが軽くなる方を 心が浮き立つ方を 選んで進むと 決めたんだ
人はそれぞれだ そうわかっていても なぜか あんな風なあの人が 心の琴線に触れて あれこれ言いたくなる時は 対岸にいるはずの その人の中に 自分を見ている あんな風な あの人は 自分の願望を教えてくれている すごく欲しいのに 認めたくないものも あれほど足りないと思っていたのに 本当はもう必要ないものも そうやって いつだって 人をどうこう言う時さえも ちゃっかり 自分をど真ん中に置いて考える それでいいし それが いいのだ
その コンプレックス 自分はダメだから 克服すべき なのか 自分を喜ばせたいから 克服したい なのか けなしたり 追い立てるほど 心と体は固くなり 克服は遠ざかる できるなら 大切な誰かにするように 優しく気長に 見守れたら 良い
曖昧でいることは ひとつの立派な選択肢 曖昧なままにしておけるのは ひとつの優れた才能だ 曖昧は今日も 思いつめた誰かに 別の道を示し 焦る誰かの 懐を深くし 曖昧なんてずるい と 憤る誰かが 本当に望んでいるものを くっきりと あぶり出す
自虐の言葉は ギャグの範疇に サラリと おさめて 他人にも 自分にも 負担をかけずに フワリと 和ませる おそらく きっと それだけが 正しく 洒落た 使い途
思ったより大丈夫 結構大丈夫 実は大丈夫 なぜか大丈夫 何となく大丈夫 ことあるごとに そんな言葉を 口にして 大丈夫 を 腑に落とす
一向に譲らずに お互いの形が 歪んでしまうほど 押し合いへし合い しているなら 愛着と執着を 間違えているかもしれない どちらかが 思い切って 空気の違う 場所に行けば お互いは 伸び伸びと 自分の形に戻って 穏やかに仲良く 生きていけるのかもしれない
当時のような 息苦しい厳しさのない まっさらな目で 過去を やってきたこと達を 並べ連ねて 静かに眺めてみると その形や 大きさや 結果が どうであれ 結局は いつも より良く生きたいと シンプルに 願い続けてきた ひたむきの跡 が 浮かび上がって 見えてくる
図々しいかも と あなたが 遠慮してしまうようなことも 自分のために 当然に 要求できる そういう人達がいる ちょっと冷たいかな と あなたが ためらって動けずにいる間に 罪悪感の ザの字もなく さらっと行動に移せる そういう人達もいる そこにあるのは 『まず自分を満たす』という ごく普通の感覚 それは あなたが いつしか どこかに置いてきた 在って当然の 感覚
ダメなところは 数あれど ダメな人では ありません ダメなところを 並べても ダメな人には なれません
反省は ただ 改善のためにある 自分を追い込み 消極に封じ込める ためじゃない
お人好しだなあ と 呆れたように 言う人ほど そのお人好しに のっかる頻度が高い ってことに 気づいてないよなあ
しれっと お任せする しれっと 甘える しれっと 逃げる しれっと 動かない いつも何かと 背負いすぎて モヤリとした 疲れがあるなら 勇気を出して 一度 しれっと を やってみる 他の誰かの 能力が開花して どうにかなるかも しれないし ならなくても ほら あの人を見習って しれっと 騒がずにいられるか 実験だ
あと少し もう少しで つっかえ棒が ポンと外れて 流れ出す 楽になる その予感があるなら あと少し もう少しの 大変さを 頑張ってみる
その 「何となく」が 直感か 言い訳か なんて どっちでもいいのだ 大切なのは どうするのか 自分の 意思として 決めることと その結果が どうあれ 真っ直ぐに 受けとめること
