コロナ禍で2歳の息子が初めて熱性けいれんを起こし、救急車で病院に運ばれた話


夏休みも終盤。最後に平日に年休をとり、家族でのんびり過ごしている時
突然息子の発熱。眠いのかな?ん?なんか体が熱い?
熱を測ると39°だった。
咳や鼻水など風邪症状も一切なかった。
ただ、機嫌もよく元気いっぱい遊んでいる。タイミング悪くこの日は病院も午後休診のため自宅で様子を見ることに。

夜20時頃。早めに寝かしつけ一度眠りについた息子だったが
目を開け、ぼんやりしている。なんかおかしい・・・?
電気をつけると、目が上天している。これは熱性けいれんだ。
しばらくするとけいれんし始めた。

実は上の娘が2回、熱性けいれんを起こしている。
その時にいつもお医者さんに聞かれるのが
「けいれん時間は何分くらいでしたか」
「けいれんは左右対称でしたか」
ということを思い出した。

咄嗟に私は動画を撮った。病院に行った時に先生に見てもらうためだ。
じっと息子の様子を見る。


けいれんは2〜3分ほどで収まり、ごろごろ寝転がる息子。
熱性けいれんは、すぐおさまれば翌朝かかりつけ医を受診すればいいと言われていたのでとりあえず様子を見ていた。
でも初めて娘がけいれんを起こした時は怖くて、すぐに救急車を要請していた。

けいれんはおさまったものの、意識が朦朧として視線が合わない息子。
絵本を見せながら、話しかけると返事をするものの、寝ている状態で10分以上永遠とひとり言を話している。
私はこのご時世、救急車を呼ぶことや、救急外来にかかることをかなり躊躇っていた。医療現場に迷惑がかかってしまう。以前、様子を見て翌朝の受診でもいいと言われたことがあるし、という気持ちが強かった。

しかし、夫が「初めての熱性けいれんだし、意識がまだ朦朧としている。脳症になる可能性もあるし」と言っていた。
そこで♯8000に電話をして指示を仰ぐことに。
繋がるまで何度もかけ続けた。

#8000に連絡して、状況を伝えた。
はじめて熱性けいれんを起こしたこと、30分以上はっきりと意識が戻っていないことを伝えると、救急車を呼んでくださいとの指示。

21時頃、私は119番をした。
救急車は来てくれるのだろうか、そんな不安も抱えながら。

119番をすると、
「コロナの感染者やコロナの濃厚接触者ですか」との確認があった。
症状を伝えると、すぐに自宅に向かってきてくれた。

到着直前に救急隊員からの着信。
医療証、保険証を持ちだっこして救急車に乗せることに。
搬送先の病院は息子を出産した病院だった。
受け入れ可能ということで、救急車が出発した。

娘は祖母に預け、(二世帯住宅で1階に住んでいる)
夫は自家用車で病院にむかってもらうことにした。

救急車の中で、救急隊員の方にいつ発熱したか、食事はとれたかなどを聞かれた。救急車が出発する頃、息子は意識をとりもどし、「きゅうきゅうしゃのりたーい」なんて言っていた。
救急隊員の方にけいれんの動画を見せる。確かにけいれんを起こしていますね、と症状を確認してくれた。
息子も落ち着き、救急隊員の方に
「おかあさん、落ち着いていますね。実は先日も同じような症状の子がいたのですがその時のお母さん、パニックになっていたので」という話をしてくれた。
娘が2回熱性けいれんを起こしていることを話した。
私も我が子が初めてけいれんを起こした時は、パニックになっていた。
人間、大変なことでも経験すると落ち着いて対応できるようになるのかも・・・とぼんやり考えていた。

病院につき、救急隊員の方が救急外来の看護師さんに状況を説明する。
私は息子をだっこして、ベットに連れて行った。
同じようにお医者さんに状況を説明した。
息子はぐっすり眠っていた。

救急のお医者さんにもけいれん時の動画を見せると、単純性のけいれんであること、
熱もまだ出たばかりなので血液検査の必要はないこと、喉もそこまで赤くない、呼吸も落ち着いているとのことで、けいれん止めの座薬、ダイアップを入れてもらう。
そして30分後、解熱の座薬を入れてもらった。その後、しばらく様子を見ることに。

息子は変わらずぐっすり眠っていた。
このご時世、受け入れてもらえないと思っていたがこうして対応していただけたことはとてもありがたいことだと思った。
病院の方も皆さんとても丁寧に対応してくれた。


23時頃、特に大きな変わりもなく症状も落ち着いているので帰宅して、翌朝に入れる2回目のけいれん止めの座薬と解熱剤を処方されて帰宅した。
翌朝、また小児科を受診するようにと言われた。

ああ、よかった。ホッとして高熱の息子を抱き抱えながら帰宅した。

そして私はコロナ禍の医療現場を自分の目でみた。
実際にコロナの患者さんが運ばれている。コロナの可能性があるようであれば、現場での対応も大きく変わってくる。その状況に医療従事者の方は対応してくださっている。頭が上がらない。
医療現場を自分の目で見たことで、改めて自分たちのできることをしっかりとしていかなくてはいけないと思った。

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