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命って不思議

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、生命の不思議について。

 「人は死んだら、どうなるんだろう」と考えることがあります。無になるのか、天国に行くのか、輪廻転生を繰り返すのか。
 それは、死んでみないと分からないことですが、様々なパターンで想像してみます。

 例えば、死後無になるとして。死は眠るような感じではないかと本で読んだので、眠ったまま二度と目覚めない状況を考えます。そして、そのまま時が流れて、いずれ人類が滅びて、宇宙もなくなって、そして……? そしてどうなるのでしょうか。
 私の意識は無になりますが、私を形成していた分子や原子は、消えてしまったわけではありません。私の死後様々な生物が誕生するとして、色々な分子が組み合わさってできたその生物の意識が、たまたまもう一度私になるということはないのでしょうか?
 もし、それがあり得ないとしたら、今ある私のこの意識は何なのでしょう。長い長い長い宇宙の歴史の中で、たった一度きり生じた私って何だろうという疑問が湧いてきます。

 次に、天国(もしくは地獄)で永遠に暮らすことを想像します。例えば、家族と再会してお話ししたり、本を読んだり(本があれば)するとします。300年くらいそうやって過ごしたとしても、私の意識はまだまだ永遠に続きます。どんどん新しいことに挑戦して、1万年くらい過ごしたとします。まだまだ時は続きます。一体、どういう気持ちになるのでしょう……。きっと、死んだ直後の私と、死んでから1億年あの世で過ごした私とは、全く別の性格になっているのではないかと思います。

 最後に、輪廻転生することを考えます。私は死後、生まれ変わります。そしてまた死んで、生まれ変わります。いつか地球がなくなったら、私の魂はどうなるのでしょう? 宇宙人として生まれ変わるのでしょうか。宇宙がらなくなったら、どうなるのでしょう? 別の宇宙の宇宙人として生まれ変わるのでしょうか。魂自体には、終わりはないのでしょうか。疑問は尽きません。

 死後について考えるとき、私はいつも、地球や宇宙のことを考えます。そして、考えても分からないので不安になります。でも、生きていても、自分がいる世界のことを全然知らないので、死んでも死後のことについて全部が分かるわけではないのかな、と思います。

 命の終わりについて考えると、命の始まりに対しても興味が湧きます。宇宙はどうやって始まって、生命はどうやって誕生したのか。生まれ変わりを繰り返し、終わりがないとして、終わりがないのになぜ始まったのか。
 分からないけれど、確かに私は生きています。だから、どうにかして宇宙は始まって、今に至ることだけは確かです。
 考えても分からない死後のことにに対して、私はいつも恐怖を抱くのですが、この気持ちは、生命の不思議への好奇心から来ているのかもしれません。

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