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🍀なんなる30未来の種蒔篇(10)「みんなができる範囲で」

eccoさんの投稿を毎回楽しみにしている。特にこの記事は心に響いて、何度も読み返している。

特にこの部分が好き。

それは、みんなができる範囲で、みんなで介護をすればいいのではないかしら。
チョコザップのCMみたいに、自分の都合のいい時間、自分が行ける範囲の地域で、普段着で、自分ができる介護をすればいいのです。

eccoさんの投稿より

責任は人になすりつけない。
お互い様の精神で行こう。
ケアしている人が失敗しても、責めないで、成長の機会をつくろう。

eccoさんの投稿より

昔とった杵柄

私は「昔取った杵柄」で理容師免許を持っている。今では、家族の髪を切る程度なんだけど。

聾学校高等部理容科で免許を取ったんだよー

大学生の時は理容店でバイトをしていた。お客様の髪を切るにはまだまだひよっこなので、備品の用意、掃除、クロスをかける、タオルをかける、顔そりのクリームを塗る、蒸しタオルの準備をする、シャンプー、ドライヤーで髪を乾かす、髪をほうきで払い落とす、布類を洗濯して干す、パーマロッドを一本ずつ渡す等、アシスタント的なことをやった。

兄の髪を切る

昔、兄は極度の人見知りで床屋に行かなかった

ところで、私の兄は極度の人見知りのため床屋に行くことも嫌がり、セルフカットで、もさっとしたボサボサヘア。お風呂に入らない日はフケが溜まる。やだやだー!それに耐えられなかった私は、兄の髪を定期的にカットして、スッキリ。
ところが!兄が30代以降は遺伝なのか徐々に‘諦めスキンヘッド’になり、カット問題は自然消滅した(๑⃙⃘⸍ ꒵ ⸌๑⃙⃘)苦笑

障がいのある子どもたちと歩んで24年、垣間見た様々な散髪事情

散髪は大事なQOLのひとつなので、いつもどうされているのか、気にかけている。

訪問理容・美容で家に来てもらっているご家庭、個人経営で営んでいる理容店や美容院に個別にお願いしているご家庭、ママ友が美容師だから友達のよしみでお願いしてるご家庭と様々で。
一方で、やむを得ず親が切っているご家庭も多い。とりわけ多動、自害他害、強度行動障がいのある方だと、どうしてもかなりの力で身体をガッツリ押さえなければならなず、それは他者には非常に頼みづらく、親がどうにかして髪の毛を切っているケースも多い。虎刈りになってたり、前髪が変になってたり、カッパみたいになってたり。ご家族の苦労の跡が垣間見えて、そして何もできない自分の非力さも感じて、とても切なくなる。

そして、入所している方は男性も女性も髪を短くしていることが多い。昔は、入所後、男性は丸坊主にするところもあったほどだ。時代も変化して今はスポーツ刈りみたいな感じに仕上げてもらえるようになったけど。
髪の毛が短い方が、入浴介助や髪の毛乾かす場面で楽だから…。
それで、
「入所したら髪の毛短く切られちゃうのかな‥」
と心配する保護者もいた。

嬉しい出会い

この夏、Yahoo!ニューストップに、近くの地域で訪問美容に取り組まれている美容師さんの記事が目に入った。
それはとってもとっても素敵な記事で、一目惚れしてしまった。
早速見学のお問い合わせをしたら、ありがたいことにご快諾くださった。

実は、訪問美容の取り組みを実際に見るのは、初めてである。とてもワクワクした。

重心の放課後デイに4組の親子がいらしゃった。短時間でとても手際よくとても丁寧にカットしていらっしゃってた。看護師資格を持っている放課後デイ管理者の方のアシスタントもとっても素敵だった。美容師さんも放デイ管理者の方もご家族の方もみな和やかに話しながら、とてもよい雰囲気の中、カットしてもらってる子どもも徐々に緊張がほぐれてリラックスしていくのが感じられた。
男の子はかっこよく。女の子は、可愛く髪の毛を結わえる長さもちゃんと残して、可愛いリボンをつけて、かわいく。
なんかほっこり。私も幸せな気持ちに。

アクシデントもあったけど、みんなで和やかに力を合わせて対処されていたのに、ほっこり。eccoさんの投稿で大好きな文章がふっと頭をかすめた。

お互い様の精神で行こう。


人はカラフルなのだ。
人の内面もまたカラフルなのだ。


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