【メモ】創作ラジオドラマ大賞(2013-2023)の感想

概要

以下は創作ラジオドラマ大賞(2013-2023)を一通り読んだ感想です。
応募にあたり、感想をメモしておいたのでそちらをこちらに転記しておきます。

感想

2023年 逆さ首

時代劇。コロナ、ヤングケアラー、リスキリングと時代性てんこ盛りで非常にクレバーな作品だと思う。あと、火熨斗とか損料屋とかすごく勉強になりました。始まり方がなんとなく鬼滅の刃っぽいなって。

2022年 決められない松田、おすすめの一本 

この時代にレンタルビデオ店を舞台にするセンスが素晴らしいなって思ってました。内容は若者のだらだらした自分探しなのですが、台詞回しのセンスの良さで読めるのがすごくよかったです

2021年 手を振る仕事

電車に向かって手を振る仕事って設定から滲み出るおかしさと悲しさっていうのが見事でした。ドラマの中心は社会弱者にすえるのが王道ですよね

2020年 届け、風の如く

これも時代劇。参考文献多くてよく調べてるなって。フェイクニュース・分断あたりがこの時代っぽい

2019年 ごらん、花々の彩りを

復興支援の話。これも社会的にはそんなに恵まれない人の話。本音と建前がネットラジオにあるからモノローグいらないのね

2018年 灰色のカンバス

国際もの。ラジオドラマじゃなくてもいいかな感強め。いろいろ盛り込んでるなとは思いました

2017年 暗闇の訪問者

擬似家族もの。万引き家族が2018年だから空気感よく捉えてますよね。乙一さんの暗いところで待ち合わせ思い出しました。丸投げで終わりな感じが強いのは気がかり。

2016年 佐恵子の話

素朴な闘病記、ほぼ何も起きないから作るの難しそう。すごい繊細で薄味な話。構成要素が最小限過ぎて真似しようとすると多分怪我する。

2015年 シュガー・ソネット

ファンタジービター初恋お文学。でも嫌いじゃなかったよ。この手のアイデアは出そうと思えば出せるのでしょうけれど、アイデア倒れにならないようにするにはきちんとした力量が必要そう

2014年 夕暮れ迷子

コーヒーが冷めないうちに」みたいな迷える社会人のためのファンタジー。お祭りって非日常空間があるとどらまになるよね。カレーの匂いってほぼ誰にもわかる匂い。オチに関しては審査員の一部審査員の方が言っていたようにそれでよかったのか感はありました。

2013年 カラスの死骸は消滅する

空飛ぶタイヤみたいな社会派ドラマ。ただ、問題を扱うには60分って長さもラジオって媒体もふさわしくはなかったんじゃないかとの印象。難しいんでしょうが個人の問題に無理やり持っていって収束させた印象。

まとめ

以上、ざっくり10年分読んでみた感想を記載しました。
各年の月刊ドラマの5月号にそれぞれの作品と講評が載っているので興味がある方はぜひ読んでみてください。
(販売してなくても図書館で借りれます)


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