クコの花と蜂のおはなし
この季節によく見られる、小さな淡い紫色の花。
クコです。
今が盛りのクコの花の周りには元気な蜂たちがブンブンと羽音を響かせながら飛んでいます。
秋分を境に日はどんどん短くなり、気温も確実に下がっていき、虫たちが元気に動き回れる季節も残りわずか。
蜂が可愛いので見ていると、せっせと蜜を吸い、その足の付け根にはクリーム色の花粉団子をつけています。
こうやって虫たちが体中花粉だらけにしながら花から花へと飛び回ることでクコは受粉して赤い実を生らせます。
あの杏仁豆腐の上に乗っかってる赤い実です。
クコにはたくさんの薬効があるけれど、薬効があってもなくてもこうやって虫たちの命を繋いでいて、虫がいてくれることでクコは次世代に繋がる種を結ぶことができて、そうしてクコをはじめとする植物たちが生きていてくれるから私たちも生きていられるのだなと、羽音に包まれてクコの花のそばで思うのでした。
クコの実:煎じて服用、または果実酒にして服用する。視力減退、風にあたると涙が出る、腰や膝がだるいなどの症状に。また乾燥性の空咳にも。
ちなみにドライフルーツのクコの実は甘くておいしいですが、生のクコの実は青臭いだけで甘くはありません。一度ドライにしてみようと何年も前から思っていますが、チマチマした作業が苦手なものでまだできていません(笑)
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