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【RX遠藤】2023.6.18 NISEKO CLASSIC 85km Age19-39 2位

レース要約

坂の度に切れそうになるのをこらえて、最後まで(エイジクラスの中では)先頭集団にいたが、田渕選手のスプリント全くつけず、2位で終わったレースだった。

表彰式

出場のきっかけ

5%以上の斜度は激坂だ。重い身体を遅い速度で喘ぎながら走るなんて絶対に嫌だ。平坦という自分のフィールドで走っていた方が楽だ。昨年まではそう思っていた。
しかしながら、近頃チャレンジ精神が欠けていてワクワク感が足りていない。こういった姿勢が昨年のツール・ド・おきなわで負けた原因のひとつであるとわかっていた。今年は昨年の二の舞は絶対にしたくない。そういう思いから、丘陵コースのエントリーを決めた。
また、Tomi(Tom's cycling)の富士ヒルチャレンジを見ていたのも大きい。努力することの才能、その才能は負けているかもしれないけど、チャレンジしている姿を見て、俺もやってやると決めて準備をしてきた。

レースまでの準備

新見以降の坂を意識した15分走や5分走を多めに取り入れた。また、10年ぶりくらいに丘陵コースを走り、登りのペダリング、下りのコーナーリングを確かめた。
丘陵練習初日は強豪女性選手にも置いていかれるという失態を犯したが、突貫工事気味に仕上げたところ、前週のJBCF群馬E1レースではまずまずの感覚で走ることができた。
3月末からレース前々日までに、パワーを維持しながらも6kg(8%)ほど自然と体重が落ちたのも大きな変化であった。

レース展望

10km近く登りがあるレースは初めて。順当に行けば新見で千切れてそこで、THE END。少しでも長く集団でいられるように我慢できれば、それだけレースを楽しめる。ガマンガマンと言い聞かせて、出来る限りついて行こうと決めていた。

実測7.4kg

スタートから名駒付近の坂まで

85km、19-39ageのカテゴリースタートは最後尾、先頭から1分以上後ろからになる。
完走目的の選手達をかき分け、前へ前へ上がらなければ、そこで勝負できなくてお終いという苦しい序盤戦。
公式にはエイジクラスの表彰しかないのだが、上位陣はレースの中での一番を決める『総合』という自己満足の戦いもある。
厄介なことは、上位陣全員が『総合』を目指している訳ではなく、エイジカテゴリーだけの勝負に徹する選手もいて、これが展開を難しくする。完全カテゴリー別スタートにしてくれれば、このようなことはないのだが、毎年意見があがっていても、何も解決案は示されないらしい。
我々のカテゴリーが前に出られたときは、既に他カテゴリーの選手が逃げていた。エイジカテゴリーの勝負上は追う必要がないが、『総合』上位と危険回避のために前で展開。集団は逃げがいるのに速度は上がらない、回るのは10人くらいか。目標が総合上位orクラス上位の違いで色々な思惑があるので、イライラしたところでしょうがない。
名駒付近の坂は西谷選手、RX今田・遠藤のまとまりで通過。比較的楽に走れたと思ったが、後ろは中切れ気味。もしかした調子がいいかもしれない。

新見KOMまで

下りと平坦で後ろから合流されるが、最初のふるい落としとなる新見の坂へ。先頭付近で入って序盤の急勾配(自分の認識では激坂)でジワジワと下がり、西谷選手がかっ飛んで行ったところで先頭からドロップ。これは絶対に付けないという力の差を感じる。
頭をエイジカテゴリーでの勝負に切り替えて、この先の補給所で勾配が緩むので追いつけばいいと、オールアウト手前で耐える。練習を伴にした湾岸ユナイテッドさんがいるので、下手な上げ下げはないとわかっている。前から少し離れていても不安はない。補給所付近の勾配が緩んだ所で無事に追いついて、新見のKOMを先頭集団で越えることができた(※前には中鶴選手と西谷選手の二人、別次元の走りをしている選手がいる)。まだ足は残っていてワクワクしながら下る。調子がいいことは間違いない。

昆布坂・ニセコ関門

集団は10名超で昆布坂に突入。RXからは今田・遠藤の筋肉系2名が残った。苦しいけど、それ以上に周りの選手が疲弊しているように見えてきた。
昆布坂からの下りでは、RX今田・練習仲間のゲンさんが先行するも、ニセコ関門手前で合流。関門は今田・遠藤が先頭でクリア。ゴール前スプリントになれば、ワンチャンあるかもドキドキしてくる。

スプリントにならず惨敗

ニセコ関門を通過すると同じカテゴリーは田渕選手、今西選手。他のカテゴリーはほぼ順位が確定していることもあり、かなりスローペースで比羅夫のセイコーマートを超えてゴール下まで。いくら絶好調といってもヒルスプリントは好きではない(苦手ではない)し、絶好調といえども耐え忍んできた身体は限界寸前。
ゴール前で田渕選手が番手を下げ、自分の後ろに入った。車間を切って、速度差をつけてから一気に差をつけたいんだろう。流石レース巧者。
そして、坂に突入するとそのとおり動いてきたが、自分の身体が反応せず、限界で立ち上がることができなかった。5秒という大きな差をつけられて惨敗、カテゴリー2位でゴール。

ゴール後と今後の展望

時間が経つにつれて、悔しさと来年勝ちたいという思いが溢れ出てきた。今回に限っては、自分のベストを尽くせたと思うが、40歳手前にしてまだパフォーマンスは上げられそうな気がしている。
今年の後半戦に向けて、坂を走れたのも収穫。もう少しアップダウンがあるコースを走り込んでみたいと思う。



ニセコでの公道レースは楽しかった。
温泉も食事もよかった。
アフターも楽しかった。
また来年も出よう。


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