感受性のアンテナ。

よく、泣く。
よく、笑う。

すぐに心揺さぶられ、感動し、動揺し、トキメく。

他者の言動に敏感で、ニュースを見ては心が痛み、耳に入る雑音にかき乱される。

そんなデリケートな作りなもので、1日の間にたくさんの人に会い、たくさんの情報や人々の感情やプレッシャーを受けるとモロに神経がすり減る。

そんな中、昨日は丸一日、ショッキングな情報が多かった。

その中のひとつ、もう、遠い昔のお話を思い出す出来事が。
昔の事なのにありありとその時の感情が、匂いが、色が、そのまんま蘇る。

心が少女の頃に戻ったかのような。
タイムスリップしたかのような。

そんな甘苦く広がる味わいをしばらく噛み締めたい、と思うのもつかの間。
更にたくさんの情報と人の感情が流れ込み、笑い、驚き、ショックを受け、困り、あたしの体内はいっぱいいっぱいになる。

身体に巡る水分に電気がビリビリと走り、神経がキリキリと痛むのだ。

不安になる。
自分の心身が不確かで、存在を確認したくなる。
怖くなる。そして淋しくなる。
でも、人に会いたくない。
そのループに陥る。いつも通り。

ああ、どうしよう。
ああ、どうしよう。

そんな時、娘が帰ってきてくれた。

ああ、これで安心。
ひとりじゃない。

確実に、今あたしが居ないと困ってくれる人が目の前にいる。

その為だけに、自分を保てる。

雨が降っていて良かった。

雨音は、心をなぐさめる。

静寂は時に心を乱す。

「自分の感受性くらい自分で守れ、馬鹿者よ」

茨木のり子さんの有名な言葉が
身に染みる。

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