好きな歌。好きな曲。

自分の目に飛び込む活字に対してとても敏感なので読む本は選ぶし、自分で書く文章は何度も読み返すし、ツイッターは辞めた。

それと同じくらい耳に入る音にもとても敏感。

好きじゃない音楽は耳に残らないし、SNSのストーリーなんて無責任な動画は決して開かないし、うるさいだけのお喋りや汚い言葉は耳障り。
どんなにイケメンでも心動かない人に口説かれると鳥肌もんだし、好きな人からはご褒美みたいな甘い言葉がたくさん欲しい。
好きじゃない音楽ばかり鳴るカラオケなんて
聴きたくも無いけど
あたしの好きな歌のリクエストを歌える人は
それだけでその瞬間は好きになっちゃう。

小学生の時はピアノの先生に何度も「譜面を読みなさい」と注意されていた。
しかし「算数みたいで嫌だ」と言ったあたしは
何度も何度も聴いて身体で覚え、弾いていた。
発表会ですら、譜面は飾りだった。

中学時代、バンドを始めるが
スコアの無いマニアックなバンドのコピーをやろう! と盛り上がった時は
ドラム担当だったあたしは、ベースを耳コピして、ベース担当の子に教えていた。
その時も譜面はあまり必要無かった。
飾りだった。

自分の中では当たり前にしていた事だが、今振り返れば凄い才能かもしれないと思う。

歌はダメだが楽器は全て出来る父親。
同じくピアノの先生に「譜面を読まない」と注意される娘。

ゾワリと遺伝子の凄さを感じる。

安室ちゃん世代だが安室ちゃんは聴かず、
みんな浜崎あゆみが好きだったけど
あたしには全て同じ曲に聴こえていた。

そんな流行りの曲よりも、自分の中でもなぜか説明はつかないけれどもイキナリ心を持っていかれる曲があるのだ。

恋に落ちるみたいに。
落とし穴がそこにあったみたいに。
酔ってるつもり無かったのに記憶がストンと失くなるように。

好きな曲は変わらない。
好きな曲はずっと好きで、何度も何度も聴く。
身体に染み付くほどに、聴く。


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