サントリー1万人の第九
■2022年12月4日(日) 開場14:00 / 開演15:00
大阪:大阪城ホール
※トーク部分は記憶違いも多々あるかと思います。
予めご了承ください!
開演前
幸運にもチケットがGET出来ましたので、行って来ました大阪城ホール!
あの有名な年末恒例イベント!
入場時にサントリーの天然水をもらったんですけど、これって毎年恒例なんですかね?
こう言う粋なサービス、何かうれしい。
座席には、チラシと共に、何か棒が入ってる……ペンライト!
終演時に蛍の光を演奏するので、その時に振ってねと説明書きが。了解しました!
そして、いよいよ開幕。
オケやアーティスト、指揮者の皆さんが入場前に、毎日のアナウンサーの方によるトークタイムがありました。
四十年目の節目を迎えるにあたり、関係者の皆さんへの感謝を伝えたかったとのこと。
登場からちょくちょく冗談を交えてくるのは、大阪ならではかも。
「(登場時の拍手を受けて)拍手、この後たくさんし
てもらいたいので、それまで取っておいてください」
「トイレから戻られた方、慌てずにゆっくり座って下さい」
「トイレに行きたい方、どうぞトイレを優先して下さい」
「三分話す予定でしたが、六分も話してしまいました」
お人柄の良さが伺える、素敵なトークでした。
布袋寅泰さん
登場後、いきなり演奏を披露。
最初からノリノリで楽しい!
ファンではないので曲名とかわからなかったのですが、思わず身体を揺らしてしまう楽しさ。
布袋さんは赤いジャケットに黒いシャツとパンツ、白いギター姿で、カッコよかったです!
一曲演奏した後に、トークタイム。
布袋さんと佐渡さんは、何と同い年。
同じ身長(186センチと仰っていたかな)、どちらもB型で、豚骨好き。
ちなみに、サントリー1万人の第九は四十年目、布袋さんもデビュー四十周年!
佐渡さんは布袋さんの奥さん、今井美樹さんのファンでPRIDE(と仰っていたように思う)の曲が好き。(布袋さんが作曲)
布袋さんと奥さん二人と、佐渡さんがお会いした時、佐渡さんが奥さんばかり見ていた、なんてお話も(笑)。
そこから、ジャンルを超えて音楽で繋がる素晴らしさを語られ、再び演奏へ。
三曲続けて披露されましたが、祝祭感溢れる演奏、カッコイイパフォーマンスが最高でした!
生演奏のこの空気感堪らん……!
角野隼斗さん
そして、今度は角野さんが登場。
登場早々にみんなから東大卒をイジられていましたが、角野さんのプロフィールを初めて目にした人は、やっぱりそこは注目しちゃうのね〜と思いながら、トークを見守ります。
佐渡さんも、角野さんを「噂には聞いていたけど、本当に素晴らしいピアニスト」と紹介。
その後、「豚骨とか好き?」と角野さんに質問。
「好きですよ〜」の返しに嬉しそうなお顔を見せる場面も。
今回はライブで各地の合唱団と繋がりながらの演奏で、音声と動画の遅延がほぼない技術を用いたNTT西日本の実証実験も兼ねているとの説明動画が途中で流れたのですが、その凄さを角野さんが解説。
何と角野さん、この技術が気になって、直前に技術者の方にお話を聞きに行ったとか。
実際のホールで数メートル(三メートルと仰っていたかな?)先の人と合わせるのと、動画の向こう側の人達から届く音声の遅延が同じで、大きいホールの大合唱団と合わせることを考えたら、動画の方が速いんだ、と凄さを興奮気味に力説。
「何か話が難しくなって来ましたね……あ、東大が出ちゃいました?」
と自ら東大卒をネタにして、会場を湧かせました。
その後、話よりも実際に体感してもらおうと、総合司会のジャニーズWEST、小瀧望さんの「幸せなら手をたたこう」の歌声と共に各地で拍手を返してもらうパフォーマンスを披露。
生でその場で合わせてるのかと思う違和感のなさ!
素晴らしい技術!
角野さんのYouTubeがチャンネル登録百万人であることにも触れられましたが、小瀧さんは、ジャニーズWESTの登録者数が五十万人だそうで、倍違うことに悔しがっていました。
「チャンネル登録、高評価、お願いします!」の声に思わずにっこり。
ラプソディー・イン・ブルー
※ファンなので、語り多めになります。
角野さんのファンにはお馴染みであろう、名曲。
最初の一音目で、会場の空気をガラッと変えて、演奏に引き込まれる。
直前までNYに行っていた彼だけど、現地の空気を吸って、たくさん良い出逢いがあったんだろうなと感じされる、素敵な演奏でした。
もうすっかり十八番になったのでは、と感じる余裕のある弾き姿。
これまで、即興パートまでは普通に弾かれていたイメージだったけれど、今日は冒頭からアレンジが。
音で遊ぶように演奏する姿に、引き込まれる。
最新が最高だといつも思わせてくれる角野さん。
今日の演奏も、やっぱり過去一!
即興の自由度が増して、めちゃくちゃ楽しい!
ゲネプロに参加された方のツイートを見かけたのですが、その時とはまったく異なる演奏だったそうな。
(そちらも見てみたかったと言うのは、贅沢でしょうか(笑))
会場の雰囲気と、演奏中の感情の昂ぶりが合わさった、その場限りの即興演奏。
このライブ感も、彼の魅力。
自在に音を紡ぐ角野さんの凄さ。
それに合わせる佐渡さんとオケの皆さんも凄い。
途中、ピアニカも登場!
角野さんのYouTube、かてぃんチャンネルではお馴染みだが、初見の方はびっくりしたと思います。
(隣席の方が息を呑んだ音が聞こえました)
音色も多彩で虹色。
日増しに音色の数も増えているのでは、と感じました。
音楽って楽しくて、素敵なものだよね! と改めて感じさせる演奏に拍手!
演奏中、裏で小瀧さんが凄い、凄い! と大興奮だったそうです。
第九
角野さん退場後、布袋さんがリズム隊と共に再登場。
今度は白いジャケットに黒いスーツ、黒地に白い模様のあるギター姿。
佐渡さんと長い時間に渡り、綿密に打ち合わせをしたとのことですが、布袋さんだけ楽譜なしだとか。
即興で合わせるの!
めちゃロックな試み……!
第九でオケの音楽にノりながら、オケと会話するようにギターで即興セッションする布袋さん……すっごい格好良い!
今までの常識からすると異色のコラボ、と言いたくなっちゃう所だけど、聴いているうちに、元々ベートーヴェン自身がロックな魂の持ち主で、曲そのものにロックの精神が入っているから、こんなに合って聴こえるのでは、と感じました。
違和感なくすっと心に全ての音が合わさって、胸に沁みたんですよね。
不思議だけど、つまりはそういうことではないかと。
そして、拍手と共に布袋さん退場後、佐渡さんとオケの皆さん、合唱団の皆さんでクライマックスへ……!
各地の生中継演奏、歌唱動画、生演奏と合唱、すべてが合わさる奇跡の瞬間。
巨大スクリーンに歌詞が出た途端に、涙が溢れました。
時として、昂る感情に付ける名前が思い浮かぶ前に、身体が先に反応することがあります。
この時がまさにそうで、気がついたら、いつの間にか泣いていました。
会場のバイブスが凄かったんです。
この瞬間にかける参加者の皆さんの気持ち、息を呑んで演奏を聴く聴衆の感情、それらが響き合って生まれる至高の空気感。
それが私の鳩尾辺りから入って、全身に光が満ちたように暖かさが巡り、心が芯から揺さぶられる不思議な感覚。
ああ、いくら言葉を尽くしても足りませんが、思いつく限りの言葉を並べたら、こんな感じでしょうか。
感動の一端でも言語化出来ていたら、と思います。
ベートーヴェンは凄い名曲を作ったな、としみじみ感じました。
今の時代にぴったりで、必要な曲。
この曲の精神が広がれば、と願わずにはいられません。
蛍の光
出演者勢揃いで、手を繋いでお辞儀した後、演奏が。
その時、事前に座席に準備されていたペンライトをみんなで振りました。(このタイミングで振るように、メモ書きがセットでありました)
出演者の皆さんの手にもペンライトが。
暗闇の中に輝くたくさんの青い光。
みんなの心が一つになった感覚がして、感動で胸がいっぱいになりました。
困難な時代にあっても、心の中に希望の光を灯し続けよう。
みんなで手を取り合って、今を乗り越えて行こう。
そんな気持ちになりました。
最後に
楽しい時間はあっという間。
第九の録音を自宅で聴いていた時には、長いと思っていたのに、生だと短く感じてしまう不思議。
素敵な瞬間に立ち会うことが出来て、本当に幸せな一日でした。
ここまで、目を通して下さった方、ありがとうございます。
また思いついたことがあれば追記するかもしれませんが、ひとまず記憶が新鮮な内にnoteに記事を書き残しておきます。
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