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看護師が考えるアフターコロナ予想②

こんにちは。

ひとつの職場にとらわれない看護師の働き方を模索しているゆう(@yufreelancens)です。

今回の状況で、医療従事者は感染の危険性が高い職業であるといるということが広く知られたと思います。医療従事者自身もそのことを痛感し、現在進行形でそこに対してどう対処していくか、また、今後の働き方を考えている人が多いと思います。

今回は、看護師界の今後がどうなっていくのかの予測をしていきたいと思います。あくまで私個人の予想ですのでこういう考えもあるんだ、程度で読んでいただけると幸いです。

看護師はもともと感染リスクの高い職業

今回の状況になる前から、インフルエンザ、結核、水痘、麻疹、風疹、HIVなど様々な感染症が存在していました。数は多くないにせよ、感染症の患者さんは普段から一定数います。医師、看護師、その他医療従事者は感染の危険性にさらされて仕事をしています。

しかし、今回の状況が今までと大きく異なる点として、

①感染患者数に対する医療者の数(一般病棟なら感染患者さんはゼロ~数名。または、感染症の病棟や感染症の病院に入院している。)

②PPE(個人防護具。マスク、手袋、ガウン、アイシールドなど)の不足

ということが挙げられます。

そして、これらの状況が続くと、

・マンパワー不足、物品不足、精神的疲労などから看護師自体が疲弊

・看護師を辞める人の増加

・看護師を目指す人の減少

これらにより、さらに現場が疲弊する。こういった悪循環に陥ってしまうことは容易に想像がつきます。


ではどうしていくか?

大きく分けて、

①看護師(医療従事者)の安全を守る

②看護師(医療従事者)が辞めない環境を整える

この二つに集約されると思います。

個人や病院単独の取り組みには限界があるため、政府が行うこと、病院が行うこと、看護師個人が行うことに分けて考えてみたいと思います。(最初にも述べましたが、期待を込めた、個人的な予想です。)


【政府に期待する取り組み】


診療報酬の改定、医療への資金の増加、医療従事者へ手当をつける:日本には健康保険制度があります。医療費というのは診療報酬に従って定められています。会社と違うのは、会社は商品の値段を会社自身で決められることができますが、病院は提供している医療の価格を病院独自に決めることはできないということです。各医療に対する価格は、基本的には診療報酬(保険)で基本決まっています。看護師個人や病院が頑張れば頑張るだけ収益が上がる、というものではありません。そういうシステムになっています。(美容医療や保険外の医療については別です。)そのため、病院の収益を上げるためには、診療報酬を上げることは無視できないところだと思います。病院の収益が上がれば医療従事者の給与も上げることができます。ここはぜひ期待したいところです。


【病院に期待する取り組み】

職員(医療従事者)の給与アップ:病院独自にも取り組めるところはあると思います。リスクが高い中でも、それ相応の対価があれば働こうと思う看護師はいると思います。月給もそうですが、ボーナス上乗せや、夜勤手当のように感染症患者の治療にあたったスタッフに対して手当を行うことも必要だと考えます。

ふだんからPPE(個人防護具)を備蓄する。十分なPPEの確保:やや患者数は減少傾向にありますが、第二波が来たり、今後も似たようなことが起こる可能性はあります。今回パンデミックが起こったことで備蓄する病院は増えると考えます。

感染患者の医療に関わったスタッフが一時的に泊まれる場所の確保:家族を持つ医療従事者は、自身が感染源になる可能性があるため、家に帰らず(帰れず)車や自腹でホテルに宿泊している、という報道を目にしました。もし私が子供をもつ母親であれば、そうすると思います。しかし、これが長引いたり、自腹でホテルに宿泊することが難しければ看護師を辞める選択をする人もいると十分考えられます。医療従事者が医療従事者を続けられるように、病院の近くに宿泊場所の確保をしておくことが必要になってくると思います。また、それらは病院の強みにもなります。


【看護師個人が行う取り組み】

PPEを正しく使用する:私自身は今回はこういった患者さんの看護にあたっていないため、現場の声をお届けすることはできません。しかし、病院に勤務していたころ空気感染(ウイルスが空気中に浮遊し、それを吸うことで感染してしまう)患者さんを担当したことはありました。検温一つでも、N95マスクを着用し、ガウン、マスク、アイシールドのフル装備を装着し、一回ごとの退室時に破棄していました。N95マスクのみ一勤務は使い回しでした。(コストの関係?)その時に感じていたのは、「正直、めんどくさい」「ほんとにこのPPE必要なの?」でした。ウイルスは目に見えないからこそ、必要性が感じにくいのですが、だからこそどこに付着しているかわかりません。看護師個人として、面倒だったとしてもPPEを正しく使用するということは今できる最大の防御策なのではないでしょうか。

手指衛生(手洗い、うがい、アルコール消毒)の徹底:上記と同じくです。

十分な睡眠、栄養を取る

『看護師』にとらわれない働き方の見直し:自分には看護師しかないから看護師をしている、という方も正直多いと思います。同業者と話していても、「看護師が特別好きなわけではないけれど、他にできることもない。他に何の仕事したらいいのかわからない」という話はよく聞きます。もちろん、看護師が大好きでなくても、今現在看護師として働けているならそれで良いと思います。
ただし、今回の状況により『こんなに自分を危険にさらしてまで、自分は本当に看護師を続けたいのか』と考えている看護師は多いと思います。それでも、『色々職業があるけれども看護師がしたいから看護師を選ぶ』というのと、『看護師としてしか働いたことがないから、私はこれからも看護師をするしかないかな、、、』という働き方では、仕事に対する姿勢が変わると思っています。
私自身も、ここについては模索中です。

最後の、看護師の働き方の部分についてはもっと考えを深めていきたと思っているので、また書いていきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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