エレキギターの塗装のお話

エレキギターって塗装がかなり重要なんですが、
Addictoneではトラッドなモデル (いわゆるfender系)はボディネック全て下地からラッカーで、 ARENAやECHOはボディのみ極薄のウレタン塗装をしています。
ネックの塗装はかなり薄いです。
そしてネックのジョイント部分とそれ以外の部分では吹く量も変えていたりします。


塗装を綺麗に仕上げるに木地の仕上げから下地塗装がかなり重要で、
早く綺麗に仕上げようとすると下地塗装は硬く厚めに塗って
それをガッツリ研磨で真っ平な面を作ってしまえば最終的に綺麗な塗装面になります。
量産品ではどうしてもなるべく塗装工程を短く早く仕上げる必要があるために下地からカチカチの状態になっていたりします。
ラッカーがウレタンよりも必ずいいか問題は今回は置いておいて、 (仕上げの質感や経年による劣化の雰囲気を考えるとトラッド系の楽器はラッカーが良いですが)
ラッカーしてもウレタンにしても 仕上がりの綺麗さを重要視しすぎないほうが良かったりしますね。
あと木は完成しても必ず動くので塗装の薄い楽器はある程度綺麗に仕上げても 時間が経つと塗装表面にその変化が現れます。
Addictoneのギターは塗装はゆっくり時間をかけて、しかも必要以上に吹きすぎないようにしているため
完成後1,2ヶ月くらいでもセンター2ピースのボディでは継ぎ目の塗装面にうっすらと線が出たり、 継ぎ目でない平面部分も光にかざすと塗装面が少しだけ木部の動きの変化が見えてきたりしていますが
それは不良ではなくそうい風にあえて仕上げています。
新品で楽器屋に並ぶ楽器としてそれはありか無しか。。
楽器として長く使う楽器としてどっちが良いか。 最終的に良い楽器として残っていくものが作りたいですし、 後々に塗装が微妙だからリフィニッシュしたいなーって言われない楽器を 作りたいと考えています。


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