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料理嫌い、でもいきていける

どうも、求職中で専業主婦という名のニートです。
「美人」とも「可愛い」とも褒めにくい女性は「肌が綺麗」と褒めておけ、と聞いたことがありますが、自分、とても肌が汚い。

そんな自分がどうにか褒めていただけたのは「料理がうまそう」。

この言葉の偉大なところは、期待値だけで何も事実を述べていないけど相手を傷つけないので便利だなーと、勉強になりました。

ただ、相手に絞り出していただいた誉め言葉を無下にするほどに、

料理がとても下手(どうしようもない)。

1.包丁を持たせられないほどに不器用~実家時代~

一人暮らし5年くらい、結婚して4年でありますが、料理は得意から程遠いです。自分は左利きで(親が右利きへ矯正を試みるも直らなかったらしい)尚且つ相当な不器用であります。実家にて、いざ料理をせん!と言われて包丁を持とうとすると、危なっかしい!と母から包丁を取られる有様でした。
それでも女たるもの将来の嫁入りへ向けて、母へお願いして料理の練習をするか、もしくは母の目を掻い潜って練習をすべきだったんでしょうが、そのまま全然料理より遠のきました。ええ。
料理しなさいと母からずっと言われるも、さらに料理したくなさが高まり全然やりませんでした。職場は女性の多い職場で、お昼は皆さん色とりどりの綺麗なお弁当持参の方がほとんどでしたが、自分はお昼を食べる輪に入りにくく、料理も出来ないので、外食に出ていました。

2.大切なことはネットから教わった~一人暮らしする~

25歳でやっと実家を離れて一人暮らしを始めました。スーパーで好きなものを買ってきて、下手な料理を作っても危なっかしくても怒られないことが嬉しくて、失敗しても自分のせいなだけ、誰にも迷惑をかけないし怒られない、っていうのが嬉しかったです。そんなわけで、最初は、父が嫌いなためなかなか実家で食べられないシチューを作ったり、スーパーで安かった材料をクックパッドに入力して出てきたものを作るなどしていました。食材の洗い方、切り方、大切なことはクックパッドに教えてもらいました。この時代に生まれてよかった…!いや普通は家で覚えるんでしょうけど。一人暮らし向けの料理本も、主婦向けの本よりも基本的なテクニックについて優しく書いてあるのでお世話になりました。オレンジページの会社から発行していた食べようびは何冊か買いました。

そんなときに、一人でお昼休憩を取れる環境の部署に異動したので、人目を気にしないお弁当をたまに持っていくようになりました。前日に作った焼きそばだけ!とかすべて茶色いお弁当などなど。自分の料理は人に見せられるものではなかったけど、一人暮らしでお昼休憩も一人、という環境では、簡単なものですが作れるようになりました。

でも仕事が忙しくなると料理する気力がなくなり、徐々に外食やお惣菜が増えていく。。。自分は外食続きでも平気で、一人暮らしだと中途半端に自炊するなら買ったほうが安くあがることもあるので、作らなくなりがちでした。これは今でもそう思うけど、プロの人が作るほうが美味しいしね。

3.料理下手の周知徹底~結婚前後~

夫と知り合って付き合っていたときは、料理下手なことは伝えていましたが、おいしいお店の開拓などで食べ歩いていたのであまり作る機会がなかったです。結婚する旨を自分の実家に伝えたときは母から夫へ「この子は私たちが大切に育てた子です」的な感動の言葉ではなく「この子は全然料理できないけど大丈夫!?本当にいいの!?」と真っ先に心配の言葉が出てきました。両家の顔合わせでも母から義両親へ「うちの子、本当に料理が出来なくて」と盛大なアナウンスを行ったため、料理がだめな嫁、ということが夫家族に周知徹底されました。よしよし、だいぶハードルが下がった。

ハードルが下がるも、結婚して、同居を始めたとき、「これから毎日人に出すご飯が作れるのだろうか…」と絶望的な気持ちになったことを思い出します。
新生活の不安もあり、献立が浮かばなくてガチで泣いた日もありました。
自分の出すご飯、出すご飯、全てまずいのでは、食べられるものを出しているのだろうか…という不安は今もありますが、夫と自分は食の好みは近い、ということが食べ歩きのときに判明していたので、とりあえず自分がおいしいかな、という味ならよし!と思うことにしています。
なお、夫は、出された料理に文句を言わない、という素晴らしい英才教育のもとに育っており、弁当も米粒ひとつ残さず食べるうえ、本人も「料理が趣味だから」と言って休日などに作ってくださる(私が作るよりはるかにおいしい)という素晴らしい人…いや仏です。

4.そして、伝説へ~なっていない~

仏のおかげで、料理は好かないけど、どうにか今日もご飯を作れそうです。料理を作る回数が増えると、テレビの料理コーナーなどで紹介されたレシピを、一期一句覚えなくとも、何となくで作れるようになるなど嬉しいこともあります。料理本の手順①と②の間に行われていることがわからなくて作れない、ということもだいぶなくなりました。
あと、最近は動画が助かります。料理動画がすんなり頭に入りやすくて助かっています。レシピサイトはクックパッド以外に、調味料の会社のレシピサイトとかにもお世話になるようになりました。仕事をしていない今は、自分ひとり分の昼食を朝夕食の試食とするときもあります。お昼に試しにホワイトソースを作ってみて、うまっ!簡単!と判明してからは、朝にクロックムッシュを出せるようになりました。なお、仕事していたら私には無理です。

かといって、料理が好き!とか得意!とは程遠いです。
今は仕事をしていないのでどうにかなっていますが(無職の罪滅ぼし的なところもある)、仕事が忙しくなると、週末に向かって、もう作りたくねーって日が多くなり、そのことに自己嫌悪します。世間の方々は長時間働いて、子どもの面倒を見て、それでも皆家事をちゃんとしているのに、と。
どうしてるんですか、凄すぎやしませんか。
昨今のコロナ禍に関連して、毎日料理することが辛い、献立を3食すべて考えることがつらい、といった悩みをニュースやネットで見かけることが度々あって、なんだー意外と他の人も同じことで大変だったのか、と少しほっとすることもありました。うちは大人2人なので、子どもさんがいるとまた大変さが全然違うのだろうな、とは思いますが。。。

5.エピローグ~それでも生きている~

ジェンダー差別はよくない、といっても、女の人のほうが料理は作れたほうがいいという風潮は実際まだあって(当然男女ともに作れないより作れたほうがいいけど)、その中で料理が苦手で困っている方がいたら、大丈夫ですよ!どうにかなってる人がいますよ!ってことを書きたかったんですけど、書けていないような気もします。ひとまず終わります。

(追記)記事の写真は、独身時代に作ったジャーサラダもどきです。
全然綺麗じゃないし自分しか食べないし、最初からお皿に盛ればよかった大賞です。この瓶はのちに花瓶として有効活用されます。

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