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変わりゆく街、かわらないもの

『わたしは光をにぎっている』という映画を観た。
静かで好みの映画だった。
映画を観て感じたことを書こうと思う。

今まであったものが無くなることは寂しい。
少し前に、ずっと通っていたTSUTAYAが閉店した。タクシー乗り場の屋根が解体されなくなっていた。いつも行ったり見かけていた風景が少しずつ変わっている。
その場所に歴史があったり思い出が詰まっているほど、2度と同じ景色が見れないと思うと、とても悲しい気持ちになる。

けれど、そんな気持ちなど考えられることなく、どんどん街や景色は変わる。新しくなる。
もちろん、新しいものができる喜びや、変わることで新たな出会いがあるかもしれない。

だけど、たしかにそこにあったこと、その場所にいる人々のことや思い出を忘れたくないと思った。

最後に、主人公のおばあちゃんの言葉が心に沁みたので残そうと思う。

「形のあるものはいつかは姿を消してしまうけれど、言葉だけはずっと残る。言葉は心だから。心は光だから」
おばあちゃんが言うように、主人公も言葉を慎重に選んでいるように感じられた。

エンディングで流れたカネコアヤノの曲も映画とぴったりでよかった。また観よう。言葉を大切に。 

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